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子供に料理を教える前に知っておいて欲しいこと

私の教室「食育教室おやこキッチン」は、子供達の料理の体験の場としてだけでなく、保護者の方への「子供への料理の教え方」の学びの場でもあります。

・どのような道具を選んだら良いか
・どのような準備が必要か
・どのように説明したら理解しやすいか
・年齢や発達に合わせて、どのような調理ができるのか
・ケガや火傷のリスクを下げるにはどうしたらいいか

3時間のレッスンを通して、保護者の方には上記のような事をお伝えしています。

noteでは、今までブログに書いていたような食関連のコラムを中心に、1度のレッスンでは伝えきれない事をテーマを決めて雑多に書いていますが、遠方だったり、日程が合わず教室のレッスンに参加出来ない方のために、子供に料理を教えるために必要な知識をまとめる事にしました。

この記事は無料(¥100と表示されていますが、全文無料で読めるようにしています。)ですが、個々の具体的な記事については有料とさせて頂きます。

以下をご覧頂き、続きの個別記事をご購入頂ければと存じます。

では、本編をどうぞ!

子供に料理を教える前に

子供に料理を教える前に、是非知っておいて頂きたいのは

大人が簡単に出来ることでも、子供には物理的に出来ないことがある

と言うことです。

どんなに丁寧に説明しても、やって見せても、体の発達が追いついていないため、出来ない事があります。それを知っていないと、「なんでこんな簡単なことが出来ないの?」と言うイライラの原因になります。

「出来ないことがある」と知っているだけで、無駄なイライラが減りますので、覚えておいて下さい。では、出来ない時はどうしたらいいのか?は個々の記事で解説していきます。

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どう頑張っても出来ない事がある反面、やらせてみたらビックリするほど上手に出来ることも、場合によってはあります。

だから「子供だから無理」と決めつけないで、是非一度は一緒にチャレンジしてみて下さい。
もし出来なかったら、方法を変えればいいだけです。無意識に、

体験の機会を奪わないこと

これも是非覚えておいて下さい。
つい「正しい方法」でやらせなければ、と真面目になりすぎる方が結構いらっしゃいますので、一言添えておきますが、子供に料理を教える際は、「正しく」出来ることよりも「ケガなく」「楽しく」体験出来る事が最優先です。

何から教えたらいいの?

赤ちゃんに言葉を教える時、「あいうえお」から教える人はいませんよね?
色々な言葉を話しかけて、まずは日常会話に慣れることから始めます。
小学生になると、普通に会話が出来るのに「あいうえお」を習いますし、中学生になって英語を習うと「ABC」から始まります。

料理もこれと同じで、「いつから始めるか」で何から教えるかが違ってきます。
いくら料理が初めてだからと言って、小学5年生に「さぁ、レタスをちぎってサラダを作ってみよう!」では物足りないですよね。
(もちろんそれも大切な事ではありますが)

目安としては、

2歳前後〜未就学
出来ることから始める
小学生以上
やりたいことから始める

が、スムーズに料理に取りかかれると思います。

身体の発達もありますが、言語の発達として、自分のやりたいことや出来ないことを自分で言語化して伝えたり、伝える側の説明が届きやすくなるためです。

また、小学生くらいになると、テレビや本の影響で「あれを作りたい!」「これを作ってみたい!」と言う明確な目標が出て来る事が多いからです。
「大好きなプリンを作りたい!」とか「大きなハンバーグを作ってお腹いっぱい食べたい」とか「この番組のコレが作りたい」などですね。

もちろん、4〜5歳からでもこの傾向はありますので、あればそちらを優先して下さい。やりたいことをやっている時が、一番身につきます。

ただ、身体の発達が追いつかず思うように出来ないことも多いので、それに付き合う心の余裕と出来ない場合のリカバリーが出来る知識も必要と思って下さい。

出来る限りのリスクを排除する

料理は刃物や火を扱いますので、使い方を間違えばケガやヤケドをします。

「失敗は成功のもと!」は、大人の論理で、(少なくとも未就学の)子供には通用しません。刃物や火の危険は教えながらも、出来るだけケガや火傷のリスクは排除しなければなりません。それが原因で料理が嫌いになったり、トラウマになるような怖いものと思っては元も子もありません。

教える側が、心の平静を保てる工夫も必要です。主に後片付けに関することになりますが、五感を使うことを大切にしたいとは言え、後片付けの大変さがあると、どうしても平静を保てない時もありますので、後片付けが簡単に済むような準備もあると万全です。これもリスクの1つと考えて下さい。

まとめ

1、出来ない事があると知っておく
2、体験の機会を奪わない
3、可能な限りのリスクを排除する

当たり前の事ですが、我が子を前にすると忘れがちになってしまいます。

ここをしっかりブレないように刻み込んで下さい。


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