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進撃の巨人から学ぶ戦術

いやー、進撃の巨人(アニメ)が無事に(?)終わりましたね。

割とまとまった終わり方だったように思います。

素晴らしいアニメです。

特に、戦争に対する「戦術」の繰り広げ方が非常に巧妙で、

現実世界を生きる我々にとっても、

その戦術から学べる点が多いです。


※以下、ネタバレ含みます


1.かなり長いアニメですし、色々入り組んでいて伏線が複雑ですが、

特に、途中の

「民衆の記憶を消すことが出来る王家」

という設定には無理があるのでは、、、と思った人が沢山いるのではないでしょうか。

しかし私は思ったのです。

進撃の巨人ってユダヤ人を描写しているのかなあ

と。


そして、その「民衆の記憶を消すことが出来る」という、
あえて強引な設定にすることで、

2000年もエルサレムを想っていたユダヤ人を(あえて分かりにくく)表現しているのかなあ

と、、、(これ以上何も言わないことにします)。


2.基本、戦争映画ですが、敵も味方もどちらも
「良い人、人格者」として描かれている点が素晴らしいです(強欲者・悪徳者もいますが、それらは全部ザコキャラです)。




3.以下、マニアックになってきますが、一つ一つの戦術を洞察しましょう。

  • なぜ、一話目で、ベルトルトはわざわざ壁の扉と壊し、壁内の人々をわざわざ混乱に陥れたのか?

始祖の巨人の奪還が目的なら、そんなおおごとにしなくてもこっそり壁内の人々に紛れれば良かったのではないか?

と最初は思ったのですが、

こっそり紛れたところで始祖の巨人がどこに潜んでいるかなんて分からないですね。おおごとにすることで、始祖の巨人をかくまっている人が慌てふためき、しっぽを出すと睨んだのでしょうね。私がライナー一味だったとしても、そうしていましたね。

  • 何故、ライナー一味は壁の内側の兵士になったのか

そんな面倒なことをしなくても、こっそり安全に、壁内に潜んでいる始祖の巨人をくまなく探せば良かったのではないか?

と最初は思ったのですが、それでは効率が悪いですね。

平民が出世する一番の近道がやはり兵士になることだったのでしょうね。
出世しないとあらゆる有益情報が耳に入ってきませんからね。
これはどこの世界でも同じだと思います。


  • ベルトルトは、なぜ、わざわざ兵士が壁際に集まっているときに巨人に変身し、壁の扉を破壊(二回目)したのか。

そんなことしたら、兵士の総攻撃にあって死んでしまうリスクもあるし、変身を解いた時に正体がバレるかもしれないし、アニメを盛り上げるための制作側事情なのかなー。

と一瞬思ったのですが、逆に皆が寝静まっているときにこっそり抜け出して壁を破壊したとしたら、それこそ「アルベルトがいないぞ!」となり、すぐに巨人の正体がバレてしまいますね。逆に、兵士が集まっているときにどさくさに紛れて巨人に変身するからこそ正体がバレない、ということですね。
これこそがスパイの鉄則ですね。

新劇の巨人も、戦術書としての孫氏の兵法が唱える「戦わずして勝つ」を鉄則としており、戦術を学ぶ際のケーススタディとして最高レベルです。