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PUMAのジャージ、『プージャ』から見る田舎中学生の特徴

サイドに大きく入った太めの一本のラインと
左太腿についている『PUMA』のロゴが目印の、通称「プージャ」
当然、みなさまには"運動着"としておなじみだと思う。

そして、田舎民にとっては、中学生のファッションとしてもおなじみだったのではないだろうか。

私の中学を過ごした岩手県ではプージャをシャツにも合わせるし、パーカーにも合わせるなど、普通に私服として着るのがCOOL!と見なされていた。だっせ〜〜〜〜〜〜〜〜。
(これでアメリカにホームステイに行ったらバチくそ怒られた。不良と間違われるので。)

しかも、当時で1着7,000円くらいしたので、中学生にとっては大金なのだが、
みなみなこぞってこの『プージャ』を求める。
特にクラスのカースト上位にいるやつほど絶対2本以上持っていた。
誰が始めたんですか、あの同調圧力のような文化。

さらに、重要になってくるのは、バリエーション豊かなプージャ各色から何色を選ぶかということ。
くだらないことだが、それこそが個性となり、その人のイメージにもなっていくため、選ぶ彼ら彼女らの目は真剣そのものだった。


そこで、今回は当時を思い返しながら、


「プージャ」の何色を選ぶかによって判別できる、田舎っぺクソダサ中学生の
性格、特徴、または筆者のド偏見を連ねて行こうと思う。


あ、もし見てる同級生がいたら別に他意はないからな。




オレンジ×ネイビー

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こいつが一番最初に学年でプージャを買い始めたパイオニア。よく部活をサボる。
クラスでの人気も高く、お調子者。
他校の生徒と付き合っていて、名札を筆箱につけている(あの文化も何?)
不良の兄、姉がいることをやたら強調してくる。実際に不良なのだが。
髪型はホスト風の盛り盛りの髪型。栗みたいな、シャワーみたいな。
クラスの陰キャが同じ色のプージャを買うと裏でめちゃくちゃイジめる。
しかし、中の良いやつが買うと一緒にお揃いで出かけたりする。
成績は中の中くらいで良くも悪くもない。
多分将来パチンカス。



ホワイト×ネイビー

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クラスで2番手みたいなやつ。恋人には恵まれない。
市の駅伝大会に駆り出されるくらい運動神経は良い。
勉強もできる文武両道タイプ。だが恋人には恵まれない。
身体の線は細く、目元が優しくイケメン。だが恋人には恵まれない。
ギャグセンスも高く、面白い発言をさらっとできる。だが恋人には恵まれない。
カーストの上位に位置しているが、オタクくんたちともよく喋る。だからかも。
ちゃんとそれなりの大学に行って、ちゃんと大企業に入るタイプ。だが…



ピンク×グレー

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周りの友達がプージャを集めたのを見て慌てて買った陽キャになりたい陰キャ。
友達と被りたくない&女子にウケたいと邪な気持ちを持つ。キョロ充。
成績はいいが、運動神経が悪く、よくそのことでいじられる。
本人はいじられキャラなだけで、本気出したらいじる側だからな、とか思ってる。
卒業文集では「幸せな家庭を築きそうな人 3位」とかいう誰の記憶にも残らない
どうでもいいランクインの仕方をする。
国立大学にしっかり入るが、学科の同期を見下しているせいでちょっとハブられる運命にある。



ブルー×ネイビー

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陽キャに見せかけた陰キャ。ファッションセンスが壊滅的。
身長に対して大きなサイズを選ぶが、腰履きする勇気がなくダサい。ダサメガネ。
身長も低く、運動はできないし、頭も別に良くない。ゲームは得意。
好きなアニメは『世紀末オカルト学院』。
別に興味はないが、偏差値的に仕方なく農業高校へ進学。
将来は地元のコメリで働いている。貧乏。



ホワイト×ブルー

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冴えない感じがするが、何故かいつもクラスのカースト上位に混ざっている。
成績は上の下くらいで、別に頭が言い訳ではないが、それなりにこなす。
多分幼稚園くらいの頃には、アリの隊列を邪魔しないようにしていた優しい子。
家が田んぼに囲まれている。座って漕ぐのに、立ち漕ぎより速いチャリで有名。
自転車で坂を下る時は必ず両手を離す謎のアピールをしてくる。
ブルー×ネイビーとは対照的に、恋人がいなかった時期の方が少ない。
将来は地元の私立大学に入って経営を学び、良く分からん地元企業に入社し、事務と結婚する。



グリーン×ネイビー

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こいつはお洒落で、学校にあんまいない不良だし、学校にもこれで来る。



レッド×ブラック

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こいつは運動バカだし、これは単純に部活着。





以上が私の経験則も含めたプージャから読み取れる性格、特徴、そして偏見である。

イオンすらない田舎で青春を過ごした皆様いかがだっただろうか。イメージ通りだっただろうか。

そして、舗装されたアスファルトしか歩いたことのない箱入り都会上級国民様いかがでしたでしょうか。これが下下のしょうもない青春です。

重ねますが、これはド偏見です。ちなみに私はピンクです。キョロ充だったので。



20代も中盤だが未だに、こんなしょうもない中学時代をそこそこ悲しんでいる。寄り道してスタバとか行きたかったので。


ただ、プーマのジャージを意気揚々と着るような田舎中学時代があったからこそ、
反動が都会への憧れとなり、いま都内で働いているのではと無理矢理思えば、
しょうもない伝統にも、一定の意味があったと妥協できるのではないだろうか。


いや、ないな。だって、結局住んでるのは川崎市だし。

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