2020.7.13(月) プリントについてヒアリング

話しの順序が前後するが、
先にこの日、彼が帰宅した夕方におこなったプリントについてのヒアリングを綴っておこう。

実は、整理の際に一番手間取ったのがこのプリント軍団であった。

軍団というだけあって、何せ量が多い。
しかも、サイズがバラバラ、何がどこにあるか不明、というゴミ屋敷さながらの状態であり、整理した物を再整理したものを再整理するという無限ループに陥ってしまい、奇しくも、管理畑で若年寄り化していた自分の処理能力の衰えを痛感させられた。

しかし、バリバリの実働部隊だった数年前なら難なく処理できたはずだ!
まだ、その感覚が残っているうちにカムバックだ!

頭の中で流れだすアイ・オブ・ザ・タイガー!
幻聴という立派な老化現象だ。

そんな老化現象すらも利用できるのが経験と老獪さというものだ。
かくして、なんとか週末中に整理し終えたのだった。

そして始まったヒアリング

【パパ】このプリントはいつやるものなの?授業中?宿題?

【息子】わからない。

【パパ】このプリントはどこに綴じるの?バインダー?ノート?

【息子】わからない。

【パパ】このプリントは№2が欠けてるけど、どこにあるの?

【息子】わからない。


記憶喪失かっ!

いいかっ!
お前の溜め込み癖は生物としては正しい!
きっと進化論的には遥か先のレベルに独りで到達しているのだろう!

しかし、我々は人間だ!!
長い年月をかけ、整理整頓という理性を獲得した霊長類最強種だ!!
もっとヒューマンステージを上げろっ!!!

といいたい気持ちをぐっと抑え、自らに言い聞かせた。

欲張っては全てを失う。

そうだ、今回は自主性醸成はあきらめたんだった。
今回の目標は
夏休み明けの課題考査オール100点!ただひとつ!!

そのためにはこんな整理の段階で無駄な時間を費やしてはいられないのだ。

彼には課題考査まで地獄を見てもらう。
その代わり、その他の事は全て俺がやってやろうじゃないか!
他の事はそれからだ!

かくして、彼には日課のなわとびにいってもらい、
父は独り、新人類が溜め込んだプリント軍団と再度向き合うのだった。


つづく

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