雑誌の図書館 大宅壮一文庫

東京・世田谷にある雑誌の図書館 大宅壮一文庫です。公式ホームページは https://…

雑誌の図書館 大宅壮一文庫

東京・世田谷にある雑誌の図書館 大宅壮一文庫です。公式ホームページは https://www.oya-bunko.or.jp/

マガジン

  • 大宅壮一文庫索引班note

    雑誌の専門図書館大宅壮一文庫は、図書館というだけではなく、雑誌記事から索引を採録しているデータベース屋でもあります。1888年から現在まで続く雑誌記事索引はその数約742万件(2024年7月末現在)。話題の人物、政治、経済、科学から事件、オカルト、性風俗まで。学術的研究、メディアのネタ探しから推し活まで、ありとあらゆる用途に利用していただいています。  この索引採録に携わる通称「索引斑」のスタッフが、索引データをテーマで切り取って分析してみた「大宅文庫の索引、こんなデータどうでしょう?」、旧ジャニーズオタクのスタッフが綴る「ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み」、採録作業していく上での苦労を語る「日々困惑日記」など、毎週土曜日にアップしていきます。  大宅文庫を知っている人も知らない人も、雑誌索引作成の裏側を覗いてみてください。

  • 大宅壮一文庫 雑誌記事索引データ紹介

    週1回更新。大宅壮一文庫の雑誌記事データベースを使ったテーマ別索引紹介マガジンです。記事資料の取り寄せにも対応しています。

  • 大宅壮一文庫note公開記事

    noteでのみ公開している雑誌記事索引データです

最近の記事

グジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(4)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・2」

連載2回目でまだグループ名を作れないケースとして「少年忍者」を取り上げましたが、今回は作ってしまったグループ名に触れたいと思います。 具体的に言うと「Ya-Ya-yah」と「B.I.Shadow」の2組です。 「Ya-Ya-yah」は薮宏太と八乙女光が所属していたグループ。 企画モノながらシングル出したり、冠番組持ったりの大活躍。しかも、人気のあった八乙女くんを後から加入させる過程を見ていたら、順当にデビューの過程を踏んでるんだと思ってしまいますよね。 それが、突然の「Hey

    • 雑誌記事索引紹介「平成米騒動」

      先月後半から、スーパーの店頭にお米がなくなってしまいました。ひと頃はお米売り場がまったく空になり、しばらくして入荷されたお米は少量で普段よりかなり高額でした。 米不足といえば思い出されるのは1993年~1994年の米不足です。1993年は冷夏で、その影響で大凶作となりました。やはり店頭からお米が消え、緊急輸入されたタイ米を購入して食べた記憶があります。 Web OYA-bunkoでは、その時の米不足の記事を「平成米騒動」というキーワードで分類しています。今回はその「平成米騒動

      • ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(3)「お疲れさま ポポロ」

        グループ名作成にまつわるボヤキの続きをするつもりでしたが、『ポポロ』休刊の報が飛び込んできたので、この機会に『ポポロ』に触れておきたいと思います。 『ポポロ』の発売日は毎月22日で『Myojo』と同じ。 判型も同じなのでガッツリ競合誌でした。7日発売の『POTATO』『Duet』『Wink-Up』に比べ若干大きいサイズとなっています。 判型が大きい分グラビアには力が入っていたのではないでしょうか? 他誌に比べ大写し、かなりのバストアップグラビアが多かった印象です。 後、ちょっ

        • 大宅文庫の索引、こんなデータどうでしょう?(1)平成からのオリンピックの索引件数ランキング、調べてみました。

          選手村の食事で肉が足りない、道頓堀の4倍汚いセーヌ川で泳ぐ前にヤクルトを飲んだ、柔道団体の疑惑のルーレットなど、様々なネガティブニュースも飛び交ったパリオリンピックですが、日本選手団は外国開催大会最多となる合計45個のメダルを獲得、無事に閉幕しました。これで寝不足から解放された、と安心した方も多いのではないでしょうか?私も年をとるごとに、時差があるオリンピックのリアルタイム視聴が年々辛くなってきております… なんだかんだ言ってオリンピックは雑誌界でも重大ニュース。記事の件数

        グジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(4)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・2」

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        • 大宅壮一文庫索引班note
          8本
        • 大宅壮一文庫 雑誌記事索引データ紹介
          210本
        • 大宅壮一文庫note公開記事
          11本

        記事

          雑誌記事索引紹介「ゲーム雑誌」

          大宅壮一文庫は2024年9月15日~16日に「がんばれ雑誌展『アニメ雑誌1500冊大公開』」のイベントを開催いたします。アニメ雑誌以外にもゲーム雑誌『ファミリーコンピューターMagazine』(略称:ファミマガ)を展示する予定です。 ゲーム雑誌は1980年代前半に『ログイン』や『コンプティーク』などパソコンゲームを紹介する雑誌が次々と創刊され、一大ジャンルへと発展していきます。プレイするゲーム機がパソコンからファミコンへ移行すると、各出版社から様々なゲーム雑誌が創刊されました

          雑誌記事索引紹介「ゲーム雑誌」

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(4)「一生使わない知識問題」

          私は毎日毎日雑誌を読むのが仕事。担当雑誌を1冊1冊読んで索引を作成しています。担当雑誌は一般週刊誌から経済誌、科学雑誌、スポーツ誌などありとあらゆるジャンルにわたっています。 女性誌や生活情報誌に載っている情報は、普段の生活に役立ちますし、一般週刊誌に載ってる情報も、現在のニュースや社会情勢を知っておくのにとても助かります。自分の趣味に関する情報はとっても嬉しいです。知っておいて損はない情報が雑誌の中にはたくさんあります。 たとえ生活に直接役立たなくても、雑学っぽい内容は

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(4)「一生使わない知識問題」

          雑誌記事索引紹介「松岡正剛」

          編集者の松岡正剛さんが8月12日に亡くなりました。松岡さんは独自の「編集工学」を提唱して1960年代から唯一無二の活動を展開してきました。今回は、松岡正剛さん本人の発言記事を中心に30件の索引を紹介します。 『週刊プレイボーイ』1980年10月7日号の記事タイトルは「80年代ヤングの新教祖・松岡正剛は、かく語りき」。当時の松岡さんが若者に大きな影響を与えるカリスマだったことがよくわかる記事です。文中には「60年代は吉本隆明、70年代はなくて、80年代は松岡正剛、なんて巷でささ

          雑誌記事索引紹介「松岡正剛」

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(3)「周りの人と話つうじない問題」

           大宅壮一文庫の索引を取る雑誌は、それぞれ担当制になっています。そのため、自分の担当している雑誌によって、情報が偏ったり、それぞれ得手不得手の分野ができたりします。 大宅壮一文庫の索引は人名項目の他に、人物以外の記事を分類する件名項目があります。件名項目の検索キーワードは、記事の索引件数が増えてきたら、索引斑で相談をして新たにキーワードを作成します。「最近この事柄、頻繁に索引取ってるな。そろそろキーワードにしたほうがいいかな」と思い、他の索引班のメンバーに確認すると「は?何そ

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(3)「周りの人と話つうじない問題」

          雑誌記事索引紹介「ブラックマンデー」

          2024年8月5日の東京株式市場は全面安となり、日経平均株価の終値は4451円28銭安の3万1458円42銭。米株式相場の大暴落「ブラックマンデー」を受けた1987年10月20日の3836円48銭安を超える下落幅を記録しました。 今回はその1987年に起きた「ブラックマンデー」に関連する雑誌記事索引を紹介します。 ※掲載内容は大宅壮一文庫HP内の雑誌記事索引紹介と同一記事です。 ※今回紹介した索引の雑誌記事のコピーをご希望の場合は、遠隔地の方は資料配送サービスで取り寄せること

          雑誌記事索引紹介「ブラックマンデー」

          ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(2)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・1」

          大宅文庫において、グループ活動をしているメジャーなアイドルは人名項目内に、グループ名と個人名の2つを作成するケースが多いです。 松潤(敬称略)を例にすると「嵐」のグループ名と「松本潤」の個人名を用意しているわけですね。 基本、嵐としての活動はグループ名、役者活動などは個人名に分類されています。 なので大宅文庫を利用の際には、個人名だけではなくグループ名でも調べていただけると網羅率が上がります。 通常のアイドルグループやボーイズグループにおいては、グループ結成即デビューが定石

          ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(2)「グループ名にまつわる悩みあれこれ・1」

          雑誌記事索引紹介「カッターナイフ」

          カッターナイフ(2024年8月9日作成) 刃を折って使うカッターナイフは、刃物の歴史を変えた大発明で、世界100カ国以上で愛用されています。 誕生したのは1956年のことで、印刷所の職人達が使うカミソリの刃は切れ味が落ちると捨てるしかなく、それをもったいないと考えたOLFA初代社長の故・岡田良男氏が1年間の試行錯誤の末、「切っ先」だけを折って交換する新しい刃物カッターナイフを完成させました。 刃を折って使うという今までの刃物の常識を覆す発想は、靴職人が割ったガラスの鋭い断面を

          雑誌記事索引紹介「カッターナイフ」

          ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(1)「大宅壮一文庫のオタ活利用」

          このコラムでは、旧ジャニーズ事務所(元STARTO ENTERTAINMENT、以降ジャニーズ表記を使用)所属タレントのファンを対象にに大宅壮一文庫(以下、大宅文庫)の推し活利用を案内しつつ、ドル誌索引苦労談などに触れてみようかと考えています。 基本情報として、大宅文庫は雑誌の図書館です。 所有している雑誌の保管・管理及び公開が業務となっており、その一部雑誌をデータ活用しやすく索引化しています。 索引化することによって、誰の記事がどの雑誌に載っているかを調べやすくなるわけで

          ジャニオタ索引者のドル誌ナナメ読み(1)「大宅壮一文庫のオタ活利用」

          雑誌記事索引紹介「シウマイ弁当」

          旅行シーズン真っ只中となりました。旅の列車移動中に食べる駅弁は、空腹を満たすだけでなく車窓の風景と合わせて旅の楽しみのひとつとなっています。 種類豊富な駅弁の中でも、今年発売から70周年を迎える崎陽軒の『シウマイ弁当』は日本中にファンの多い駅弁のひとつです。表記が「シウマイ」となっているのは、崎陽軒の初代社長がシュウマイをシーマイと呼んでいて、それが中国語の発音に近いことから商品名が「シウマイ」になったということです。弁当の主役であるシウマイが直径3㎝と小ぶりとなっている理由

          雑誌記事索引紹介「シウマイ弁当」

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(2)「織田信長って他殺?自殺?」問題

           大宅壮一文庫の雑誌記事索引は大きく分けて人名項目と件名項目に分かれています。雑誌記事が多い人物については人名の箱を個別に作り、そこにその人の記事を入れていくというイメージです。  さらに、人名索引についてはその記事の内容に応じてキーワードを付記しています。例えば“趣味”“恋愛”“ファッション”“家”など、その数は21。このキーワードをつけることによって、例えばある人物が趣味の釣りの話、読書の話、音楽の話をしていた時、雑誌記事のタイトル中に「趣味」という言葉が入っていなくて

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(2)「織田信長って他殺?自殺?」問題

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(1)大宅壮一文庫ってどんなところ?

           はじめまして、大宅壮一文庫索引班のぐるぐるねこと申します。  といっても、「大宅壮一文庫って何よ、新潮文庫みたいなもの?」と思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単に大宅壮一文庫ってどんなところなのか説明させてください。  大宅壮一文庫は日本で唯一の雑誌専門の図書館です(他国にあるのかどうかはわかりません)。雑誌といっても業界誌、学術誌でしょ?と言われることもありますが、いえいえ、ごく普通の書店で売られている週刊誌、月刊誌などが所蔵のメインです。  かつてマスコミで

          大宅壮一文庫索引班の日々困惑日記(1)大宅壮一文庫ってどんなところ?

          雑誌記事索引紹介「小原乃梨子」

          雑誌記事索引紹介「小原乃梨子」