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【大学受験】夏直前の英文法チェック法

問題集の本来の活用法!

現在売られているような見開き式の英文法問題集が登場して半世紀。当初は既習の英文法の知識を確認、整理するために編まれました。現代の受験生も、問題集の伝統的な活用法を蘇らせることで、英文法の学習を効率化させていくことができます。

300~500題を一気に解く!

英文の問題集には、『英文法基本300選』(駿台文庫)などのように、もとから全体で300題程度しか収録されていないものもあります。語法やイディオムの問題を収録している、より総合的な問題集でも、「文法」のセクションの問題だけ見ると、例えば『ヴィンテージ』(いいずな書店)であれば525題、『ネクステージ』であれば514題です。これらの問題を、高校3年生であれば夏休み前、3学期性の学校であれば1学期期末試験の後、全日制の予備校に通う浪人生であれば、前期授業終講後の夏期講習が本格的に始まる前に一気に解きます。だいたい1週間から10日くらいで取り組めれば良いでしょう。この時点では、解説を読み込むことは不要です。答え合わせをして、文法項目別になっている章ごとに正解率を出します。手計算でもよいですが、エクセルなどを使えばグラフまで簡単に作れます。

英文法の弱い項目を把握する!

章ごとの正解率が出ると、その時点での英文法の知識の定着度が把握できます。もちろん文法問題集に載っている範囲での知識ですから、読解問題の英文に出てくる文法のすべてが網羅されているわけではありません。それでもある程度の状況の把握はできます。
全体的に正解率が高く、間違えている問題が少ないのであれば、その問題の解説を改めて読み返す程度で十分です。正解率が低い章があれば、英文法の参考書(総合英語の本など)の該当する章を読み込みます。もしも全体的に正解率が低いという状況になっているのであれば、信頼できる先生に相談することをお勧めします。持田の学習カウンセリングを利用することもできます。

浪人生の中には、これまでに受けてきた英文法の授業の内容がほとんど定着していない、ということが明らかになることもあると思います。それでもそうした状況が夏前に把握できて良かったと、前向きに受けとめて夏以降の勉強に生かしていけばよいのです。

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