大学受験:直前期の英語学習法
くどいようですが、また同じようなお話です。大学受験のための入試直前期の学習法というと、赤本や青本などの過去問演習が何よりも大切と考える人が多いでしょう。これは決して間違いではありません。しかし、これだけやって成果が出る人は、これすらやらなくても成果が出る人だけです。つまり、すでに合格水準の学力がある人だけが、過去問演習だけで成果が出るのです。
過去問演習で答え合わせをすることで、ある程度の得点率が把握できます。「ある程度」というのは、配点が公表されてい無い問題が多いからです。ここで公表されている、あるいは想定される合格最低点を大きく上回っているのであればもちろん問題ないですし、合格最低点ギリギリの得点率であっても、知識や技術の部分的な確認で対応できるでしょう。問題は合格最低点を大きく下回る得点率である場合です。
この場合、過去問をただ何年も解いたり、同じ問題を繰り返し解くだけでは、得点率を上げることは困難です。このような場合は基礎を体系的に学び直す必要があります。語彙は過去問に出てきたものを辞書で確認しながら片っ端から覚えていけばよいでしょう。長文は黙読、音読、サイトラの組み合わせで再読していきます。もっとも、基礎が弱い人にはいきなりサイトラに取り組むのは難しいかもしれませんが、すらすらと口頭で和訳できるようになることを再読のひとつのゴールと考えておいてよいでしょう。
文法に関しては、文法項目ごとに学び直すほうがよいでしょう。今からそのようなやり方で間に合うのかと不安に思うかもしれませんが、ここで基礎からの再学習を断念することは、大学受験を断念することに等しいのだということを認識しなければなりません。1月の連休くらいまでの2週間で英文法の基礎を学び直すことができれば、まだまだ合格の可能性はあります。
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