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ちょっと、全訳しませんか?

文法と語彙の確認

これは中級レベルの大学受験生に向けた英語学習のお話。ここで「中級」と書いたのは、対志望校でのランクづけ(例:GMARCH志望の受験生)ではなく、あくまでも現状の到達度でレベル分けする方が適切と考えているためです。ここで「中級」というのは、英文法の知識がある程度身につきつつあるレベルの受験生を念頭に置いています。

このレベルの受験生が現時点で把握すべきことは、自分がどの程度英語の文章を正確に読めているのか、ということです。共通テスト模試などは知識を直接問う設問がないため、結果が出てもその後の学習にそれをどう反映させるのかが難しいことがあります。そこで、現時点で取り組んでいる英文を全訳することをおすすめします。

例えば、共通テスト模試の場合、受験後に問題文、第5問や第6問あたりの英文を全訳します。辞書を引きながらで構いません。辞書で意味を確認した単語には印を付けておきます。全訳ができたら解説冊子の全訳と比べていきます。明らかに訳が間違っているところがあれば、その箇所が読めていなかったことになります。辞書を引いたのに訳語が違っている場合は、辞書を正しく引けていないか、文脈上違う訳語を選んでしまったか、などの原因が考えられますが、前後の文が理解できていないためにこういった間違いが生じる可能性もあります。

日本語の表現が違っているのは分かるが、なぜその違いが生じているか分からない、という場合は、信頼の置ける先生に質問していましょう。職員室や講師室で、英語の先生と国語(現代文)の先生が仲良く談笑している時に突撃すれば、国語の先生も協力してくれます(笑)

英語の読解系の授業を受けていて、ご担当の先生が全訳を推奨しているのであれば、その先生に質問することができるので心強いと思います。(持田が担当する駿台千葉校の「高3標準私大英語」ではそうした方針を採っています。)

誰かに質問できる環境にないという受験生は、持田のオンライン個別指導も利用できます。

秋が深まる前のこの時期に、英文理解に不安のある人は全訳を是非試してみてください。

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