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講義の役割

予備校の授業は「講義」が中心です。講師が語ることを生徒が聴く、という形式の授業です。この講義の役割は、生徒にとってわかりづらいことをわかりやすくし、気づきにくいことを気づきやすくすることにあります。学習をインプットとアウトプットに便宜上分けるならば、講義はインプットのきっかけ作りとして機能するわけです。

こうして考えると、大学受験にとっての講義というのは、あるとありがたいと思う人が活用すればよく、絶対になければダメ、というものでもないことがわかります。実際、わかりづらいことをわかりやすくし、気づきにくいことを気づきやすくするために、個別指導では「対話」を用います。つまり、講師による語りにとどまらず、生徒にも語りに参加してもらうことによって同じプロセスを実現しているわけです。

独習用には参考書がありますし、動画配信もあります。動画というのは、講義と参考書の中間のような存在です。講義形式の授業をそのまま収録・配信する「映像」と比べて尺が短いのが普通です。大学入試に合格できればどのような学習スタイルでもよく、そのなかで講義を活用するのが自分に合っていると思うのであれば、積極的に活用すればよいのです。

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