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「辞書って引くんですか?」

引きます。いや、引くだけでなく、読みましょう。

翻訳者の間では、辞書に関して「信じるは馬鹿、引かぬは大馬鹿」と言われます。辞書も人の作るものですから、間違いがないとは言えません。しかし、複数の人による仕事でできているものですから、それなりの信頼性があります。そして、執筆者や校閲者といった「専門家」のほかに辞書を編集するプロダクションの存在も辞書の信頼性に大きく関わります。こうしたチームによる辞書作りは、辞書の信頼性だけでなく、多様性も生みます。辞書を作ることは学術的な営みであると同時に、商業的な営みでもあります。書き手の個性が束ねられ、それが市場戦略と合わさったときに、魅力的な辞書が書店に並ぶことになります。

紙の辞書は出版されている数で圧倒的なので、電子化されていないものもあり、手もとに置いておきたいものがいろいろあります。電子辞書専用機やアプリも検索機能が充実しています。

まずは、手の届くところに、辞書を用意しましょう。それが今回の記事でお伝えしたいことです。

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