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M-1グランプリ予選動画感想 予選1回戦 2022年9月14日開催分
M-1グランプリ1回戦も残り少なくなって参りましたが、出場者がものすごいことになっているのか開催日が追加されそうです。つまり、新たな面白い芸人を見つける可能性があがったわけです。そして、ここの感想ももうちょっとだけ続くわけです。どうぞよろしくお願いいたします。
今回はM-1グランプリ2022の予選1回戦、9月14日開催分の動画2本に登場した組のネタを見て感想のようなものを書きました。手短ではございますが、皆さんも宜しければどうぞご覧ください。
1.ナイスアマチュア賞 TEAM池田
結成は2009年。少なくとも2015年以降、M-1には毎年出場されています。
世の中には賛否両論があるということで、具体例を出してそれらのイメージを問うネタです。
漫才の骨子とも言うべき、基本的な点がハッキリと見られます。あるもののイメージを問われ、ツッコミが普通の答えをすると、ボケがそれよりも1段階ひねった答えを提示してツッコまれる。同じ形式の会話が続いたと思いきや、突然に違う話をする。いずれもビギナーからプロ中のプロまで活用する手法です。
2.予選1回戦TOP3
2-1.ジャーマンズ
吉本興業所属、結成10年目のコンビです。
真面目な話をすると言って社会時事を扱うかと思いきや、別にそうでもないことばかり言うネタです。
基本的には日常で見られる物事を材料にちょっとした変なことをし、その合間に軽く社会を切るわけなんですが、最後に逆再生すると放送禁止用語になるというオチに繋げる形になっていて、そこに最大の特徴が見られます。
2-2.銀矢倉
NSC大阪44期(2021年入学)のコンビです。
変な話ばかりしてしまう理由を大体パラレルワールドのせいにするネタです。
若干独特な言動で漫才が展開されていますけれども、構造としては割とシンプルで、「おかしな会話をする」「パラレルワールドのせいにする(たまにしない)」「『レッツゴー』とブリッジのようなものを入れて一区切りにする」の主に3つで構成されています。意味不明だけれども面白い点は明確に観客へ伝わらなければならないという点において、おかしな会話はコツがいるタイプのネタと言えます。
2-3.大乱ポゥ!ボマッシュブラ坊主!
関西で活動するピン芸人3名によるユニットです。今回で4回目の出場です。
電車でおならが出そうな人のそばに行って騒ぎ、音をかき消してあげるというネタです。
本日の組の中で最も優れている点は情報整理であり、笑えるところ笑うべきところを明確に観客へ伝えている点にあります。舞台への入り方で自分たちがどういう芸風なのかを観客に伝えた上で、導入部ではこれから何をするのかキチンと説明し、舞台上で何が起きて、どこがどう失敗したのかが簡単に分かるようになっている。言うべきところで言い、言わないところは言わないというメリハリが効いています。それでいて、あれだけ騒がしいネタをしていながらひとりのセリフが実はゼロという、ツッコまれて初めて観客におかしさが伝わるような笑いも分かりやすく入れています。
今回の感想は以上です。ではまた。
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