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やたらと弾む靴になっていた

 古くなったスニーカーをジョギングシューズとして使ってるんです。最近ではジョギングシューズとして使う時を重視してスニーカーを買っている節さえあります。

 なんか本末転倒な買い方ではありますが、せっかく買ったスニーカーですから、できるだけ長持ちさせたいわけです。それはジョギングシューズになってからも同様です。私の場合、スニーカーは内部の損傷が一番激しいこともあって、いつからか中敷きを使うようになりました。

 中敷きにも用途によって様々な種類が販売されています。その辺のこだわりは特にない私、「ジョギング用」と書かれたものをジョギングシューズに、「ウォーキング用」と書かれたものをウォーキングシューズに使うようにしています。

 中敷きを使ったほうがやっぱりいいんです。数千円のものだと、靴底にちょっとしたバネを仕込んだんじゃないかと思えるくらい軽やかに歩ける。何より靴が長持ちする。個人的にはいい買い物をしたと思っています。

 先日、ジョギングシューズを変えることにしました。靴に足の小指どころか薬指までしっかり見える穴が開いたので仕方がありません。幸い、控えの古いシューズが1足ありましたので、そちらを新たなジョギングシューズに任命したんです。

 穴の開いたスニーカーはもちろん捨てるわけですが、中敷きはまだ使えます。なので、捨てる前にジョギング用中敷きを取り出し、新ジョギングシューズに移植しまして、早速ひとっ走りしてみることにしました。

 中敷きを移植する時から違和感はあったんです。なんかきついなと。半ば無理やり押し込むように中敷きを移植しますと、そのスニーカーをはいたんですが、足にとても圧迫感があるんです。自分の足に合わせて買ったはずなのにどういうことなのか。しばらくはいてない間に縮んだのか。それとも足がむくんだのか。

 まあ、もともと自分の足に合ってたんだから走ってるうちに合ってくるだろう。そんな希望的観測を抱いてジョギングを開始しました。もう違いがすぐに分かりました。足取りが弾みまくるんです。歩くたびにバインバインと強烈な反発を感じる。すぐ察しました。中敷きが二重だと。

 だからさっき中敷きを敷いた時、きつかったんですね。もう中敷きがあるのにもう1枚敷いたら、そりゃきつくなるに決まってます。確認したら案の定、ジョギング用中敷きの下から出てきたのはウォーキング用中敷きでした。もちろん、ウォーキング用中敷きを取り外してから改めてジョギングを開始しました。

 しかし、中敷き2枚だった時のあの跳ねるような歩行もなかなかいいんじゃないか。私はだんだんそう思えてきたんです。大き目の靴を買って中敷きを5枚も6枚も重ねてはいたらどうなるのか。普通に歩くだけで3メートルくらい飛ぶのだろうか。

 無駄金を使ってしまいそうなので、自分の中に芽生えた実験欲をいま必死に抑えています。

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