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使い忘れに長らく気づいていませんでした

 毎日やっていることは、次第に意識せずできるようになります。だから、人はぼんやりしててもそれなりに作業ができる。しかし、無意識はそこまであてにできないようで、ボーっとしたまま家を出ようとして、「あれ、窓閉めたっけ」と思って確認すると、1割くらいの確率で窓が開いたままになったりします。

 実害がないものですと、より一層、無意識でやってしまうようです。例えば、髪を洗う時です。とりあえず、髪は濡れてるから洗ったんだろうが、リンスを使ったかどうか記憶にない。不安になってもう1回リンスを使ってしまう。そんな「あるあるネタ」がございます。

 ただ、私がその「あるあるネタ」を知ったのが、ここ数年の話なんです。「ああ、確かにそういう経験、あるかもしれないなあ」と、他人事のように思いました。

 それがつい最近になってひとつの結論に至ったんです。前々からシャンプーの方が早くなくなるなあとは思ってましたけど、これはどう考えても定期的にリンスを使い忘れてるに違いないと。

 いや本当に、同じ日に詰め替えて、どうしてこんなに差が出るんだってくらいシャンプーが早くなくなるんです。だから、調査しました。まず予備として1本余計にシャンプーを買います。そして、もともと使っていたシャンプーが切れてから、予備シャンプーをリンスが切れるまでの間の繋ぎに使います。そして、リンスが切れたら、本来のシャンプーをリンスと同時に入れ替える。

 もちろん、シャンプーとリンスはなるべく同じ量だけ使うように気を遣いました。でも、やっぱりシャンプーの方が圧倒的に早くなくなります。それを5回くらい繰り返してようやく思いました。私は結構な頻度でリンスを使い忘れているんだと。

 リンスを使ったかどうか分からないと風呂場で悩む。そんな「あるあるネタ」を更に下回っていたんです。ろくに悩みもせず、「シャンプーだけよく減るなあ。まあ、シャンプーの方が液状だからな」とかよく分からない理由をでっちあげて納得していたんです。

 自分の生活をもっと調べ直したら、細かいやらかしがもっと見つかりそうです。黒い革靴を履いてるんだけどよく見たら左右違うものだったりとか、下着が当たり前のように後ろ前だったりとか。

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