見出し画像

これからのイベントは〜盆踊りについて

コロナの第二波が来ているとのニュースになっていますが、これからのイベント、たとえば地元の盆踊りやお祭り行事は来年行われるのでしょうか。

正直、来年以降は、惰性で続けてきていた一部の行事は厳しく淘汰されてしまうかもしれないと思ってます。

我が家がある近郊都市では自治会主催行事は下火になりつつあり、そもそも自治会ってどうなのよ、という存在意義を問われてもいます。

20年ほど前は自治会主催の「子供のためのお楽しみ会」的な行事は多かったです。夏には、花火の安全教室と称したスイカ配布、ラジオ体操、さらに納涼盆踊り大会。地元の自治会だけではなく近隣のいくつかの自治会がそれぞれ主催していて、歩いていける範囲で3つほど盆踊り大会をやっていました。A公園では焼きそばが200円、B公園ではかき氷が50円、C公園では20時になると子供たちにお菓子を配布する、などの情報が子供達に出回って友達同士で夜に繰り出して大いに楽しんでいたようです。秋には御神輿行列でお菓子を配り、カレーパーティー、自治会館でクリスマス会、餅つき大会など、地元イベントが子供達の娯楽になっていました。子育て真っ最中で役員などの仕事もあり面倒なこともありましたが、一緒に楽しめてよかったと良い思い出になっています。

しかし、残念ながらそれはただのノスタルジックな思い出でしかありません。まず、地元の農家の高齢化に伴い餅つき大会が無くなり、和歌山毒カレー事件が起きてからはカレーパーティーは中止になり、時代にそぐわないと自治会館でのクリスマス会もなくなり、早朝からうるさいとクレームが入り夏休みのラジオ体操がなくなり、子供会行事は縮小の一途を辿ります。さらにサッカーなどのスポーツ少年団に入る子供が増えたことで10年前にはとうとう子供会の会員はゼロとなりました。我が市は全国でも珍しく小学校が新設されるくらい子どもの数が増えているのですが、女性も働くのが当然となっている昨今、親のボランティアを前提とした地元の子供会というシステムが既にオワコンなのです。子供会はかろうじてスポーツ少年団的な存在のソフトボールとドッヂボールだけが存続していて、そこが細々と盆踊り大会のボランティアを引き受けていた、というのがここ数年の有様でした。

コロナ禍でブツっと流れが止まったわけじゃなくて、もともと息も絶え絶えだった行事が完全に息の根を止められた、そんな気がしています。

来年、コロナのワクチンや治療薬が出回り始めたら、再びいくつかの地元行事が復活するでしょう。しかし、前と同じシステムで同じように行事をこなせるのか?という懸念があります。ここで、大鉈がふるわれ淘汰が起きると思っています。恐ろしいことにこの自治会では令和になっても未だにお知らせ事項をプリントして「回覧板」で回しているのですが、コロナの感染防止で停止になっている回覧板は復活するのでしょうか。

回覧板の代わりにメールやサイト作成の提案は過去に何回も出ていますが、その度に立ち消えになっています。高齢者のITアレルギーだけではなく「お隣さんの様子をフェイストゥフェイスでわかっておいた方がいい」というある種の生活の知恵的な、一概にやめるべきと言えないところがあるのです。

余談ですが、いつも数十部挟み込まれ「1世帯に一部お取りください」と添書きされているにも関わらずつい抜き取るのを忘れてしまう(正直どうでもいい)「〇〇だより」は、復活してしまうのでしょうか?

自治会は年配者が多くメールやサイトへのアクセスは無理だし、現状では「掲示板」にニュースを貼って告知しています。結局アナログなのです。それでどうにかなるのなら、回覧板はお蔵入りになるのでしょうか?

来年はアフターコロナではなく、ウィズコロナの時代となるのでしょうが、前途は不安だらけです。しかしいずれかはネットを導入せざるを得ないと思うわけで、コロナがインセンティブとして働くことを期待しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?