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世界一の炭酸飲料を作れ!第二回 炭酸王決定戦!

筆者:ラグタイム板倉(記録員)

2021年末に公開された『第一回 炭酸王決定戦』が人気を博した。バンド内でも話題を呼び「めっちゃ面白い記事だったからまたやってほしい」という声が強まった。鼻高々、味を占めた痴れ者どもが再び集まることとなった。筆者は不安を感じた。皆好き好き手前勝手に飲んで遊んで楽しみたいだけなのではなかろうかと、誰も記事を書く所やそれが読まれる所まではイメージできていないのではなかろうかと。筆者の悪い予感は的中した。同じことを繰り返しているだけでは人々を楽しませることはできないのである。

何はともあれ 第二回 炭酸王決定戦 開幕

◆わくわくメンバー紹介

すみと(ボーカルとかアコギ)

前回王者。今回は仕事が忙しいのですぐ帰ります。
何しに来たんだ。

しおり(アコーディオン)

無能な上司を1ターン2回行動で殴る哀しき殺りくマシン。
アルコールに耐性がないが酒の味は好き。

アビー(薬師)

リバーランド地方のクリアブルックで薬師として働く青年。幼い頃に自分を病から救ってくれた旅の薬師に憧れており、彼のような薬師を目指し大陸中の人々の命を救うことを志している。金銭にはこだわらず分け隔てなく救うことを信条としている。村を気遣うあまり旅立つことを躊躇っていたが、それを見抜いていた親友ゼフから背中を押される形で村を旅立つ。

なる(キーボード)

銀行で客を装い従業員と警備員と監視カメラの数を数える係。
企画の発起人のため張り切っているが・・・。

勝本(パーカッション)

一気通貫と清一色の複合役を狙い続ける豪快さん。
この人だけちゃんとおいしいものを作ろうとする。

ナグモ(ダンス)

人を怒らせるのが得意。
今回は少しあとでやってきます。何を持ってきてくれたのかな?

ジュン(トランペット)

セルフサービスのことをDIYと言う恐ろしい北九州の妖怪。
今回の会場「音STAGE 2nd」の店長でもある。

なる:前回に引き続き、今回もお集りいただきありがとうございます・・・。

すみと:ちょっとちょっと。今にも死にそうじゃないですか。どうしたの。

しおり:大きい仕事が終わって朝まで飲んで家帰って30分寝てから来たんだって。

なる:大丈夫、大丈夫です大丈夫です大丈夫大丈夫です。大人なので。

アビー:かわいそう。

なる:では本日もですね、最強の炭酸飲料を作ろうということで、みなさんには「これ炭酸にしたらうまいんじゃね?」と思う飲み物を持ってきてもらいました。

勝本:今回も炭酸水メーカーはなるくんが持ってきてくれたんだね。

ドリンクメイト シリーズ620 DRM1011

しおり:ありがとうございます。

なる:はい。ドリンクメイトの炭酸水メーカーです。商品の説明は前回の記事を参照してね。

ジュン:雑やな。

なる:やるぞっ!

ルールせつめい
・持参した「これ炭酸にしたら絶対うまい」と思うものを炭酸飲料にしてみんなでテイスティングします。
・みんなで公平に冷静に審査して、一番おいしいと思ったものを決めます。
・一番おいしい炭酸飲料をプレゼンした人が二代目炭酸王となる!おめでとう!
・「みなさんもやってみてくださいね~」とか言ってテキトウにまとめます。

一番手 勝本

勝本:しおりちゃんと遅れて来るナグモがアルコールNGだからさ、最初にお酒やっちゃおうと思って。

すみと:最初からクライマックスじゃん。

なる:うう。

しおり:朝帰りの人が苦しそうな声出してる。

アビー:かわいそう。

すみと:そういえばなんか陽気な音楽が聞こえる気がするんだけど何。

ジュン:そう!これはね、なるくんが選んでくれた、えーと・・・。

なる:ジョシュア・リフキンの『スコット・ジョプリン ピアノラグス』です。

しおり:渋い。

なる:お手本みたいなラグタイムだよね、やっぱこういう古い時代のラグタイムとかブギウギとかストライドって調律の甘いピアノをガツガツ弾くみたいなイメージがあるんだけど、こういう上品で背筋がピンとしたかんじの演奏はかなり背景的に鳴らすことができるじゃん、注目することも無視することもできる家具の音楽のようで、こういうシーンにもよく馴染むんじゃないかと思ってさぁ。

ジュン:急にハキハキ喋りよる。

勝本:それにしても音良いね。音と雰囲気が良い。

アビー:お酒もいっぱい。

しおり:ゆったりホール。

ジュン:ありがと!!

そんなわけで、今回お借りした会場は神田駅西口から徒歩30秒のところにある『Music BAR 音STAGE 2nd』です。80種類を超えるカクテルを中心にこだわりのウイスキーやビール、音楽にまつわるお酒などを数多く取り揃えたバーに、CDやレコードを高音質で聴くことができるオーディオシステムを常設。もちろん曲のリクエストCD・レコードの持ち込みも大歓迎。その日その時の気分に合わせて最高の音楽最高のお酒を、最高のスタッフが提供してくれます。ぜひ行ってみてくれよな!

店長のジュンちゃん。
こわいふりをしているだけの優しいお兄さんです。

勝本:さてさて。

ジュン:これは?

勝本:コンビニで売られてる1000円しないくらいの白ワイン。

専用のボトルに注いで・・・。

セット!そして・・・。

スイッチを押して炭酸注入!!

キュゥィィィ~ン!!と元気な音が鳴る。

少し置いて余分な炭酸を抜いて・・・。

完成!

オイオイ、Barみてぇだな!

とりあえず乾杯!

いざ、テイスティング!

すみと:ッカーーー!

しおり:完全におっさん。

勝本:うん、うまいね。無難。

ジュン:しおりちゃんとりあえずジャスミン茶でも飲む?

しおり:えっ、それ炭酸にしたらどうなりますか?

なる:おお、やってみよか。

ギュイ~~~ン!!とね。

完成!あれ・・・?

すみと:ワインじゃん。

なる:見た目に差異なし。

しおり:あれっ、うまい。お茶じゃなくて何かの炭酸ジュースっぽい。ぶどうとかの。

勝本:そんなことある?

すみと:あ~~~!うまいかもしんない。初めて炭酸水飲んだ時って「水なのに水じゃない」みたいなかんじでびっくりするじゃん。あれのお茶版。

勝本:ほんとだ!全然お茶っぽくない。

なる:ぶどうジュースっぽいっていうのもわかる。すご。

勝本:じゃ次。浦霞ね。

すみと:ヒュー!

しおり:(こいつら酒飲みたいだけなんだろうな。)

アビー:(ぼくが持ってきた浦霞なんだけどな。)

すみと:こんなの澪になるだけなんじゃないの。

勝本:そんな気はするけど、まぁ。

すみと:澪。

勝本:次いこう!

アビー:かわいそう!(自分が)

続いてはジンに炭酸を注入。

よく冷やしたグラスに注いで・・・。

ライムジュースをちょいと足します。

しゅわしゅわジンライムの完成!

勝本のテイスティングタイム。

なる:絶頂じゃん。

勝本:こりゃ優勝しちゃったかな。

なる:じゃあ勝本優勝でいっか。実際めっちゃうまいし。

しおり:いいんだ。

おいしかったね!

(ここで店内奥にある来客を知らせるランプが点灯する。)

ジュン:おっ、誰か来る。ナグモかな?

来た!

え・・・?

リステリン持ってる!飲料ですらない!

ナグモ:遅くなりましたぁ~!

すみと:こいつ呼んだやつ責任取れよ。

ナグモ:ひどい!

しおり:ちょっと待ってナグちゃん、服なんかおかしくない?

ナグモ:え?

ナグモ:これ裏表逆かもしんない。

ナグモ:やばい!

ナグモ:これで山手線乗ってきちゃった!

ナグモ:嘘!

ナグモ:どうしよう隣に座ったおにいさんとかにやばい人だと思われてたかもしんない。

ナグモ:ヤバッ!

ナグモ:うけるね!

ナグモ:うふふ。

ナグモ:どうしよう・・・。

なる:うるさいなぁ。

ナグモ:着替えてきていい?

なる:先進めてるからいっておいで。

ナグモ:わいわい!

なる:?

二番手 ジュン

ジュン:オレはこれ。

なる:さっきから持ってるやつね。何なのか気になってた。

ジュン:これはイチゴの甘~いお酒で、アイスクリームにかけて出したりするやつなんよ。うまいかどうかはわからんけど炭酸にしたら面白くはあるかなと思って。

アビー:おいしそう。

少量でもちゃんと炭酸入れられるんだね。

粘度が高いのであわあわになっちゃったけども。

なる:ナグモ、さっそくどうすか。お酒だけど。

ナグモ:甘いやつなら飲みたい!

ナグモ:服裏表逆だった。

なる:そうかい。

三番手 アビー

アビー:浦霞はさっき勝手に飲まれちゃったから、もう一個持ってきたコーヒーを炭酸にしてみようと思います。

すみと:悪かったって。

なる:じゃあここからはノンアル編ね。今日はこっからが本番です。

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