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真骨頂。

良い記事・文章でした。
『上げる』って意味が良くわからない方もおられると思います。
それじゃあ八百長じゃないかと思われる方もいると思います。
違うんですよ。
相手の能力を存分に引き出す。
これって、並みの選手ではできないのです。
自分が上がるのって簡単なんですよ。
好き勝手にやれば良いんだから。
だけども興行です。
その場所・時に合わせて試合をする。
第一試合なら、それに見合った試合をしなくてはです。
セミならセミファイナル。
それに続いて、メインイベントなのです。
色んな意味合いがあるんです。
ただ、試合すれば良いってもんじゃない。

4月の青木選手と橋本千紘選手の試合は、二選手は試合とは関係なく好き勝手にされた。
それってギャンブルなんですよ。
だけども、他の選手は羨ましかったはずですよ。
客に合わせなくて良いんですから。
それで大半のお客さんを納得させたんですから。
僕の職場の先輩もユニバースで見て「良い試合だった」って言われていました。
そういう事ですよね。

上げるって簡単に言うけど『腕』がなきゃできないんです。
あるから、相手を上げれる。
簡単に言えば『風車の理論』です。
相手のチカラを6から8に引き出して、最後は10のチカラで相手を仕留める。
このアントン・イズムをできる選手はなかなかいないのです。
青木選手はこの『風車の理論』をプロレス問わずにされているのです。
人間関係も。
格闘技戦でも。
文章や記事においても。
即ち、すべては青木選手の掌。
『プロレス』なんですよ。
青木選手は大したもんだと思います。

今のプロレスって大抵が『型』なんですよ。
こうなって、こうなって。
ある程度読めてしまう。
次はこれだな。
こうなんだな。
長年観ていたらわかってしまう。
吉本新喜劇で故・島木譲二さんがパチパチパンチを出して拍手もらうようなモノです。
それて、僕からしたら寂しいんですよね。
グランドも少なくなってる時代。
フォールを狙うのが少なくなってる時代。
意味もなくサブミッションが繋ぎ技になってる時代。
『プロレス』って何だろう?って思ってしまう時代。
そんな事を思ってしまいます。

そんな事を思っていたら、昨日 LIDET UWFルールでエル・リンダマン選手との試合が決まりました。

待っていました。
僕、ずっと青木選手のGLEATでの試合を追いかけていましたから。
やっとです。
多分ですけど去年の8月の両国大会以来です。
本当に待っていました。
相手がリンダマン選手ですよ。
絶対に化学反応がある。
正直、Gプロレスルールで観たかったなぁって想いがありますけど何でも良いです。
青木真也がGLEATのリングで試合するのが本当に楽しみでしたから。
青木選手のシングルにハズレ無し。
必ずおもしろい試合が産まれると思います。

LIDET UWFは、昔とは違うって言いますが当たり前です。
そんな懐メロ求めていないし。
強くなる『場』として、新しい試合を魅せてくれれば良いのです。
僕からしたら良い試合が沢山ありますから。

ここで『上げる』って事ができるのか。
リンダマン選手は初めてのLIDET UWFルールです。
だけども強敵です。
逆に、上げられるって事も考えなくてはいけない。
考えるだけでも興奮するのです。
色んな事を考えれば考えるほどプロレスってのは真剣勝負なのです。
存在を賭けた。
己自身とも。
相手を活かしてのも。
まさに『青木真也』の真骨頂だ。

大好きな選手が試合してくれるのは本当に有難いです。
嬉しいです。
試合は7月1日です。
会場はTDCホールです。
暑いでしょうね。
外も会場も。
グリートしようぜ!だ。


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