留学して考えた日本の治安が良い理由

前回
ヨーロッパの留学生達の軽犯罪への
感覚の違いにカルチャーショックを
受けた経験についての記事を書きました。
　
そこで、
なぜ日本人は誰も見ていなくても
悪事をしない傾向にあるのか？
つまり、
なぜ日本の治安は良いのか？
を考察してみました！

ここで考えられる理由は2つあります。

①仏教思想の影響

仏教思想に「因果応報」の教えがあります。
「悪いことをしたらその分自分に
　応酬として戻ってくる」
という考えです。

実際、小さい頃に
「嘘ついたら、閻魔様に舌を抜かれるよ」
と言われたことのある人は多いはずです。

「嘘をつく」＝悪事
「閻魔様に舌を抜かれる」＝悪事に対する応酬
と解釈できます。

私達が感じる罪悪感とは、
この「因果応報」の考えに起因する
のではないかと考えられます。

つまり、幼い頃から因果応報の考えを
自然と刷り込まれているために、
悪事に対する罪悪感を感じやすいのではないかと
考えられるのです。

②日本は村社会で発達してきた島国で、
　悪い噂が広まると村八分にされたから

誰も見ていなくても
日本人が悪いことをしない理由の一つに
「万が一バレたら人生終わりじゃん？」
という発想があると思います。

これはかつて日本が
村社会で発展を遂げてきたという歴史に
由来すると推測します。

村社会において「孤立＝死」を意味しました。
そのため、村八分という名の仲間外れは
何としてでも避けなければなりません。
さもないと死ぬからです。

そして、日本では「腹切り」などの潔さや
「清廉潔白」など潔白さが非常に好まれます。

そこで、1度でも悪い噂が流れようものなら
身の潔白さが失われて、
周囲からの信頼を失います。

そして最悪の場合、
村八分で仲間外れにされてしまいます。

現代では大部分が村社会では無くなったため、
社会からの孤立が直接的な死に至ることは
無くなりました。

それでも日本は島国であるため、
他者の目線を気にする風潮は残存しています。

そのため、悪事がバレた場合に
身の潔白さが失われてしまうことを
他国の人々より恐れる傾向にあるのではないか
と考えるのです。

以上より、日本の治安が良い理由は
①「因果応報」という仏教思想
②村社会文化の残存と「潔白さ」の重要性
にあるのではないかと考えられます！

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