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北アルプス 立山登山と、富山旅行記

夏休みを使って、立山連峰への登山と、富山旅行に行ってきました。

2020年に登山を始めて、これまで40回ほど山行してきました。

これまで、百名山は3座(久住山、伊吹山、大山)を登ってきましたが、3000m峰、日本アルプスは初めてなので、かなり前々から楽しみにしていた旅です。

…が、直前に発生した福井県の豪雨により、サンダーバードは8/10まで運休、北陸自動車道、国道8号線は当面の間通行止め、というまさかの事態。

ここ数年続く異常気象・豪雨の影響をもろに受け、出だしはどうなることか、と思いましたが、結果的にはトラブルもなく旅を終えることができてホッとしました。

1週間遅れの投稿にはなりますが、山行だけではなく、旅の記録として何かの役に立てば幸いです。


1日目:8月6日 移動日。富山駅でご当地グルメを堪能。

8月6日の土曜日。10:42大阪駅発の電車を予約してましたが、前日の福井県の大雨により、まさかのサンダーバード運休。

前日も仕事の片付けでバタバタしており、ニュースやJRの運行状況を全くチェックしておらず、大阪駅に着いてから気がつく。一瞬途方に暮れましたね笑

サンダーバードで北陸に行くときは、必ずJRの運行状況をチェックするようにしましょう笑


サンダーバード、しらさぎ 運行状況


代替の方法としては、「東京経由で北陸新幹線を使い富山まで北上する」「車で新名神→愛知県から東海北陸道経由で北上する」の二択。

新幹線は流石に遠回りすぎるので、意を決して車で行くことにしました。片道400kmの長旅。

気を取り直すために、マクドのセットを買い込む。安全第一を胸に、出発しました。

東海北陸自動車道は、岐阜県を縦断する高速道路で、今回初めて走りました。

途中、長良川の近くを経由したり、サービスエリアではソフトクリーム、ヨーグルト、ジビエ肉など地のものが充実しており「この辺りで肉を買い込んでキャンプするのも楽しそうだな」と思いました。

ひるがの高原サービスエリア。天気がいいときは、白山まで見えるらしい。
郡上名物、ほうばみそ。


なんだかんだで長距離ドライブを楽しみつつ、17:30ごろには富山駅に到着。今回は、彼女が予約してくれていた「富山地鉄ホテル」に宿泊しました。知らない街中でホテル提携の駐車場への入庫に苦戦しながらも、チェックイン。

「富山地鉄ホテル」は、電鉄富山駅直結のホテルで、富山地方鉄道を使って立山駅へ移動するためにはロケーション抜群です。

実際、60L以上の大型ザックを抱えた人なども見かけたので、立山登山の前泊として利用している人が多いようです。

富山地鉄ホテルは、正直築年が古そうであまり期待はしていませんでしたが、実際館内はリノベーションされており、水回りも清潔この上なく、ビジネスホテルとしては非常に良いホテルでした。

2Fエントランスには、フリードリンクスペースに雑誌や漫画が置かれており、喫煙ブースもあるので宿泊者がくつろげるようになっています。


ホテルにチェックインした後は、「寿司・割烹 四六八ちゃ」というお店で、富山の刺身とお寿司を堪能。そこそこ値段のするお店ですが、特に「白エビの軍艦」が絶品でした。


誰もが頼むであろう、刺身盛り合わせ。
白エビの軍艦巻き。


「四六八ちゃ」で海鮮を堪能した後は、「まるたかや」で富山ブラックラーメンをいただきました。かなり塩分濃いめながらしょうゆの香りがが食欲をそそります。地元民が居酒屋使いしてる感じのお店。観光客向けじゃない感じもいいですね。

写真を見ているだけでお腹が空いてくる…


そんな感じで、前泊ながらも富山の夜をサクッと堪能しました。明日は早いので、早く寝よう、と言いながら、結局22時くらいになるのがデフォルトです。。

8月7日:立山三山周回コース。


この日は、

朝から立山駅まで車で行く →   立山黒部アルペンルートを乗り継いいで →  室堂ターミナルから登山開始 →    みくりが池温泉に宿泊

という流れでした。

立山黒部アルペンルートは、富山地方鉄道の立山駅からケーブルカー、バスを乗り継ぐコース。美女平からのバスは、自家用車NGなので、他では体験できない高原の景色が楽しめます。

室堂平のマップ。非登山者で室堂平を散策している人も多くいた。


この日は、前日調子乗って飲みすぎた?仕事の疲れが取れきっていない?せいもあって、室堂到着後の体調はイマイチ。身体は重かったですが、立山の高山植物たちを眺めながらしばらく歩いていると、だんだん身体に血が巡ってきて、元気になっていきました。

まずは、室堂平から東方向に歩き、立山三山の主峰、雄山を目指す定番のルートを取ります。

この日は、トランスジャパンアルプスレースの2日目だったようで、北アルプスを南下する屈強なトレイルランナーたちと何度もすれ違い、応援していきました。この世界有数の過酷なレースを間近で見られて、貴重な経験です。

室堂平。出発時は曇っている。高山植物が色とりどりに咲いてます。
室堂平の石段の道から、少しずつ登りがキツくなってきます。
「立山一の越山荘を眺める。この日は、トランスジャパンアルプスレースの2日目で、取材陣がトップの選手たちを迎えているところでした。



立山での服装ですが、室堂平でも気温は10℃台と寒く、ところどころに雪渓が残っているような状況でした。

自分は暑がりなので、夏用半袖ベースレイヤー+ポリ100%Tシャツに、モンベルの「ライトシェルパーカー」一枚という服装でしたが、人によってはもう一枚ベースレイヤー、休憩中ようにフリース一枚程度は持っておくといいかもしれません。(自分は「ライトシェルパーカー」一枚のみで十分でした)。

モンベルの「ライトシェルパーカー」は、薄手のシェル素材の裏地に格子状のフリース素材がレイヤーされたもの。価格も1万円台と安価で、ウィンドシェルの役目も果たすので安価なアクティブインサレーションとして重宝してます。


さて、雄山を登ったあとは、大汝山と富士折立へ向かう縦走コースをとります。

大汝山の山頂
大汝山〜富士折立付近で、なんとライチョウの姿を発見。近づいても逃げない。なんて尊くてかわいらしい姿なんだ。
雪渓を含む、ダイナミックな尾根歩き。
雷鳥沢キャンプ場はもう少し
みくりが池付近まで降り立つと、山頂付近のガスが晴れて、立山三山の見事な景観に出会えました。これが見られてよかった…!



立山登山まとめ。


世間はまだお盆休み前であったため、登山者の数は「まずまず」でした。雄山までのコースは一番登山者が多い区間なので、一部、登山渋滞を経験しましたが、雄山を抜けてからは人の数はまばらでした。

富士折立を過ぎてからは、時間的なこともあり真砂山をスルーその後は右手に別山、剱御前を眺めながらの下山でしたが、急な下りを降りてから、雷鳥沢からみくりが池まで登る階段が地味にきつかった… 最後はバテバテで、「もうこれ以上登りは歩けん!」という状態でしたが笑、なんとか踏破できてよかった。

総じて天気も良く、「北アルプスに来られて本当によかったな」と思う1日でした。

立山エリアは、上高地、白馬岳などのほかの北アルプス山域と異なり、アルペンルートのおかげで山小屋泊を織り交ぜなくてもある程度登山できるのが魅力的なところです。

あと今回、登山靴のチョイスを迷った末にスポルティバの「TXガイド」というローカット登山靴(アプローチシューズ)を選びましたが、基本的には正解でした。

雄山以降の岩っぽい道も問題なく歩けたし、何より足が軽くて軽快に足首を使いながら歩けるのが快適。翌日の筋肉痛も少なかったように思います。

ただ、一つデメリットとしては、下りの斜面に足を置いた時に、やや足が前方向にずれて、前足の骨が圧迫されて痛みを感じたこと。
「TXガイド」は細身の作りであることが理由なのか。足に馴染んでくる可能性もあるので、この点は要検証ですね。


また立山連峰を訪れたいし、今度は別山や大日ヶ岳、奥大日ヶ岳なども登りたい。いつかは剱岳も。

安全登山を迎合しつつ、少しずつ目標をクリアしていければいいな。


8月8日〜8月9日


ちょっと、思ったより記事が長くなり過ぎたので、端折って書きますが、8月8日は黒部ダムを観光してから、早めに立山駅へ戻り、富山市街地ではしご酒を楽しみました。

結構、疲労がすごかったので、今後テント泊縦走ができるような体づくりを意識していきたいところ。

8月9日は、高岡市にある「瑞龍寺」へ参拝。加賀藩2第目藩主、前田利長が建立したという、禅宗系のお寺ですが、本堂を中心に左右対称に作られた境内は建築としてとてもきれいで、ここは元々知らなかったんですが、おすすめのスポットです。


最後の締めとしては「氷見回転寿司 粋鮨」で、氷見産のネタを中心にお寿司を食べました。最後に悔いがないように、たっぷりと遠慮なく注文した。笑 

特に、夏が旬の白身魚である「キジハタ」は、独特の風味が効いていて美味でした。

帰路は、また東海北陸道を通って長距離ドライブでしたが、高岡からやと休憩込みで5時間ちょっとでいけた。

愛車のSUBARUフォレスターも長距離ドライブをなんなくこなしてくれた。スバル車の安心感は他には替え難い。

「これなら八ヶ岳もクルマで行っちゃえば良くね?」と気持ちがデカくなるほどです。笑

最後は、この貴重な長旅が無事に終えたことに感謝しつつ、一緒に行ってくれて、終始機嫌良く付き添ってくれたパートナーにも感謝し、旅を締めくくりました。


さて、次はどこの山に行こうかな…。


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