OUT ROAD LUCK / 眞坂 麗

わたしたちは おなじ景色にすえられた 生きてまじわるかげろうです https://w…

OUT ROAD LUCK / 眞坂 麗

わたしたちは おなじ景色にすえられた 生きてまじわるかげろうです https://www.instagram.com/masaka_rei https://www.masaka-rei.com/

マガジン

記事一覧

固定された記事

OUT ROAD LUCK / 眞坂 麗-アーティストnote販売支援

Mixedmedia Artist OUT ROAD LUCK / 眞坂 麗 Masaka Rei 1992.5.1生まれ 山形市在住 東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科卒 アクリル絵具を中心に、水彩・スプ…

うちのうさぎ、相槌うってくれる
意思疎通スキル半端じゃない

2/27 Closing Party information

Masaka Rei exhibition 2/1-2/28 17:00-25:00 @横浜グラスルーツ 2/27 Party event 18:00-23:00 Ticket ¥3000+1order 18:00〜20:00 DJ 20:00〜21:00 Under the dogs 2…

Masaka Rei Exhibition 横浜グラスルーツ2/1-2/28

作家プロフィール、Buddha Blank、出展作品リスト

全身麻酔の余韻と、痛み止めと微睡みで多幸感がはんぱない。
開腹で胃が3分の2なくなったのに
天国かここは
こんな気持ちよくていいのだろうか

まぼろし

わたしたちは、 おなじ景色にすえられた 生きてまじわるかげろうです おなじまぼろし同志 今夜は愉しみましょう 意思をもった陽炎 ゆらめく生きものたちは ゆめを発現す …

どうして考えごとをしてると
相槌のように天井が鳴るんだろう

ダイヤ

ばらばらになった あなたの破片をあつめても それは散り散りになって 天使に持ち去られてしまった 目に映るあなたでも あなたでもなく 会ったこともないあなたは 永遠に…

彼女は昏がりのむこうへ歩いていってしまった

徘徊に、リスクはつきものだもの 数を足すのもやめてしまった 冒険や探検とせず 徘徊と選ぶあたり健全の程度が伺える おそらく彼女が探すのは行き止まりなのだ 損なうこ…

名前よばれないと自分がなになのかわからなくなるけど、よばれすぎても自分が誰なのかわからなくなる

目を閉じたら闇の奥に目があって
こっち見てた。
こっちをじっと見てた。

刃の短いナイフで5、6人に背中を8箇所刺される夢をみた

沼の底かってくらい酔うておるときの
つぶやきの意味不明さと意味深さといったらこれ以上のものはない
脳の働きが違う場所になってて
完全にアチラガワからの言葉なんだな

怖いね

悲しいので
予定調和なんてありません
あなたがよしとして帰ればいいんです

あらかじめ言うとわたしは妖怪です。
妖怪の本懐はひとを惑わし誑かし拐かすことです。それは我々の仕事なのです。

行き場のない場所

闇がないことをこれほど 恐ろしく思ったことはありません どこへいっても人の目のつく 身勝手な明かりのもとでは 獣たちは住めません 煙のために火を着けたくとも 路地裏が…

OUT ROAD LUCK / 眞坂 麗-アーティストnote販売支援

OUT ROAD LUCK / 眞坂 麗-アーティストnote販売支援



Mixedmedia Artist
OUT ROAD LUCK / 眞坂 麗 Masaka Rei

1992.5.1生まれ 山形市在住
東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科卒

アクリル絵具を中心に、水彩・スプレー・パステル・色鉛筆など複数の画材を組み合わせた絵づくりを行っている。ひとつの画風にとらわれず、常に実験的に画材・技法を組み合わせながら新たな世界観を模索し続ける。音源ジャケット

もっとみる

うちのうさぎ、相槌うってくれる
意思疎通スキル半端じゃない

2/27 Closing Party information

2/27 Closing Party information

Masaka Rei exhibition

2/1-2/28 17:00-25:00
@横浜グラスルーツ

2/27 Party event
18:00-23:00
Ticket ¥3000+1order

18:00〜20:00 DJ
20:00〜21:00 Under the dogs
21:00〜21:30 DJ
21:30〜22:30 モミーFunk!
22:30〜23:00 DJ /

もっとみる

全身麻酔の余韻と、痛み止めと微睡みで多幸感がはんぱない。
開腹で胃が3分の2なくなったのに
天国かここは
こんな気持ちよくていいのだろうか

まぼろし

わたしたちは、
おなじ景色にすえられた
生きてまじわるかげろうです
おなじまぼろし同志
今夜は愉しみましょう

意思をもった陽炎
ゆらめく生きものたちは
ゆめを発現す
わたしたちは朦朧

残り香だけ据えて
すりぬける残像
明滅しながら歩行する
とおくの影は蜃気楼

言葉で縛れない
輪郭のない感覚
ほんのわずかな体現
交わるのは一瞬

そしてすべてはまぼろし
いつか消えてゆく残響
心は鏡に映らない

もっとみる

どうして考えごとをしてると
相槌のように天井が鳴るんだろう

ダイヤ

ダイヤ

ばらばらになった
あなたの破片をあつめても
それは散り散りになって
天使に持ち去られてしまった

目に映るあなたでも
あなたでもなく

会ったこともないあなたは
永遠にここから
見えなくなってしまった

彼女は昏がりのむこうへ歩いていってしまった

彼女は昏がりのむこうへ歩いていってしまった

徘徊に、リスクはつきものだもの
数を足すのもやめてしまった

冒険や探検とせず
徘徊と選ぶあたり健全の程度が伺える
おそらく彼女が探すのは行き止まりなのだ

損なうことを愉悦し
恐怖に快感をゆだねている
彼女はそういった素質を持つたぐいのものなのだ

彼女のイメージはいつも
暗闇のなかでこちらに背を向けている
わたしたちの見通せない、闇の奥を見つめている

名前よばれないと自分がなになのかわからなくなるけど、よばれすぎても自分が誰なのかわからなくなる

目を閉じたら闇の奥に目があって
こっち見てた。
こっちをじっと見てた。

刃の短いナイフで5、6人に背中を8箇所刺される夢をみた

沼の底かってくらい酔うておるときの
つぶやきの意味不明さと意味深さといったらこれ以上のものはない
脳の働きが違う場所になってて
完全にアチラガワからの言葉なんだな

怖いね

悲しいので
予定調和なんてありません
あなたがよしとして帰ればいいんです

あらかじめ言うとわたしは妖怪です。
妖怪の本懐はひとを惑わし誑かし拐かすことです。それは我々の仕事なのです。

行き場のない場所

闇がないことをこれほど
恐ろしく思ったことはありません
どこへいっても人の目のつく
身勝手な明かりのもとでは
獣たちは住めません
煙のために火を着けたくとも
路地裏が見あたらないのです

土がありません
曲線の揺らぎがありません
植物は沈黙して
生き物の気配が見あたらないのです