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留学版「自分にとって良い経験・体験」とは?

こんにちは。本橋です!

さて、今回のお話は、これからお子さんを留学させたいとお考えの親御さんをはじめ、高校、大学留学、語学留学、ワーキングホリデーを予定している人にも知って欲しい内容です。

誰でも留学するには、何かしらの目的があるはずです。たとえば、外国の文化を学ぶ、外国語をマスターする、海外の学校を卒業する、あるいは、学位や資格をとる・・・などなど。つまり、「留学する」ということは、自分にとって、前向きでありプラスになる良い体験をするために行く、と考えられていますね。

では、ここで質問です。

自分にとってプラスになる良い経験・体験とは、どんなことを指すのでしょうか?

多くの人が考える「良い体験」とは、留学中、トラブルや問題もなく目標を達成することだと思います。いかがでしょうか。

しかし、残念ながら、「トラブルや問題もなく」という部分は幻想だと言えるかもしれません。私たちは日本にいても、大なり小なり何かしらトラブルや問題が生じているのではないでしょうか。仕事関係であったり、人間関係であったり。言葉も通じ、習慣もほぼ同じで住み慣れている日本でさえです。ましてや、言葉も生活習慣も違う外国となると、今以上にいろいろなことがあるのが容易に予想できるのではないでしょうか。

でも、自分の留学に当てはめた場合、そのことをすっかり忘れてしまう人が多いのです。

一般的に言えることは、海外での生活は、慣れるまでは、今よりも、間違いなく不便で住みづらいということです。言葉の問題、食べ物の違い、習慣の違いなどがあるためです。

つまり、外国で暮らすということは、これらのハンディが加わるということです。当たり前のことのようですが、重要ですので、しっかり認識しておいてくださいね。

留学先では、何かがあって当たり前だ!」というくらいの気構えが必要です。

実は、このような認識をもって留学をするか、しないかで現地での適応速度が変わってくるのですよ。

このように書くと、「そんな思いまでして、留学をする価値があるのか?」という質問がきそうですね(笑)。

実は、この質問は、留学セミナーや講演などにおいても、特に留学をさせようか迷っている親御さんからしばしば聞かれます。


そんなときの私の解答はこうです。

敢えて、そんな思いを体験しに行くのが留学ですよ

人によっては、これを精神論と捉える人もいるようですが、ちょっと違います。

想像してみてください。自分の考えていることが相手に思うように伝えられない、わかってもらえないときのフラストレーションを。体験してみてください。相手の言っている内容が聞き取れないときの不安感を。留学生活では、こんなことはごく一例に過ぎません。

ちょっと体験をしてみましょうか。

あなたの傍にいる人と向かい合ってみてください。3分間、言葉、動作を一切使わずに、お互いに自己紹介をしてみてください。ルールとしては、使っていいのは、顔の表情、目の動きだけです。(笑)

フラストレーションが溜まりませんか?あくまでもこれは極端な例ですが、これに似た体験を留学中にはするということです。もちろん、これは語学留学であろうが、正規留学であろうが、ワーキングホリデーであろうがみんな一緒です。実際、留学しないとなかなか味わえない感覚ですね。

しかし、ここからがもっと重要なのですが、敢えて、プラス体験とマイナス体験の両方を味わうために留学しよう、と決心してもらいたいということです。

これまでのコラムで何度か述べていることですが、海外に行くと、日本の
常識が通用しないことが多いものです。外国の多くは、「人種のるつぼ」
ですから、日本人の私たちでは理解できない価値感を持った人も大勢います。さらに、留学中はいい意味でも悪い意味でも予期しないハプニングの
連続なんです(笑)。これは日本にいても一緒ですから、海外に行けばなおさらですよね。

そんな価値観の違う人達との交流や、日常生活を積極的に味わってもらいたいのです。人間が磨かれますよ~。ホントに。そのような体験を通じ、自分自身を適応させていくことが、後のち、どれほど人間的な成長につながるのか計り知れません。

これまで受け入れられなかった他人の価値感が受け入れられるようになったり、自分の価値感が180度変わってしまったり。そんな留学生が大勢いるのです。

留学に行くわけですから、現地で、卒業資格をとることや、学位や資格を取得することはもちろん大切です。でも、それだけではなく、その過程で遭遇する、さまざまな、人間の幅を広げるような体験をどんどんしてもらいたいのです。

結局、留学での「良い体験」とは、自分にとって心地の良いプラスの体験と、トラブルや問題など、一見、マイナスに思える体験の両方を含めてのことだと認識していただきたいのです。

どちらとも、すべてが良い経験になります。自分自身を高めてくれる貴重な布石となります。そのような体験をしてきた人は、とても魅力があります。
留学中、さまざまな人と出会い、いろいろな価値感を尊重できる、視野の広い人間となり、また、海外でのトラブルや問題を乗り越えてきたことが自信となっているからです。そのような人は、魅力があって当たり前なんです。

留学では何かあって当たり前。それを経験・体験するために来た!

という覚悟を決めて参加してもらいたいと思います。

繰り返しますが、この心構えで海外へいくと、現地での適応・順応のスピードが格段に違ってきます。たとえ、マイナスと思える場面に遭遇しても、

人間的な幅を広げるため、鍛えてもらうための布石だ

として前向きに受け入れられるようになるからです。そんな場合は、
結果は必ずプラスになるのです。

あらゆる経験・体験をするために留学する!と覚悟を決めた人が留学で成功
します!それを確信してください。

今回は以上です。それでは次回は、不登校、引きこもりからの海外留学
について述べたいと思います。



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