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肘関節解剖学-筋-②

肘関節の周囲の筋に関してまとめていきます。



参考引用

坂田淳編集. 肘関節理学療法マネジメント機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く. メジカルビュー社, 2020


肘関節の前面筋


肘関節前方には
・上腕二頭筋
・上腕筋
が存在します。
どちらも肘関節屈曲に作用します。
肘関節屈曲に関しての貢献度は上腕筋47%、上腕二頭筋34%、腕橈骨筋19%とされています。
上腕筋が最も貢献度が高いですね。として作用する的。

上腕筋

浅頭と深頭に分かれ、異なる機能を有するとされます。
浅頭は一部三角筋と連結しています。特に外側部は上腕筋深頭に覆いかぶさるように起始し、その間に腕橈骨筋や長橈側手根伸筋が走行しています。
浅頭は深頭より遠位に付着するため、より強い肘関節屈曲作用を有します。

深頭前内側線維は上腕骨前方から下方に走行し筋腱様組織として尺骨釣状結節中央から内側に幅広く付着することで、肘関節の初期屈曲に作用します。
深頭下外側線維は上腕外側から外側上顆上稜に幅広く起始し、尺骨釣状結節中央から外側と前方関節包に付着します。前方関節包を牽引することでインピンジメントの回避に寄与するとされます。

上腕二頭筋は強力な回外作用をもちます。また一部は上腕二頭筋腱膜を介し正中神経・上腕動脈を押さえながら、前腕回内筋群筋膜に付着します。


肘の屈曲だけでなく、インピンジメントの回避など特有の機能を携えているのですね。
単純な筋力だけでなくさまざまな観点で介入できるといいですね。


ではでは。

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