肘関節解剖学-筋-⑤
肘関節の筋に関してです。今回は外側の筋です。
参考引用
坂田淳編集. 肘関節理学療法マネジメント機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く. メジカルビュー社, 2020
肘関節外側の筋
肘関節外側には
・腕橈骨筋
・長橈側手根伸筋(ECRL)
・短橈側手根伸筋(ECRB)
・総指伸筋
・小指伸筋
・尺側手根伸筋(ECU)
・回外筋
が存在します。
それぞれの筋は付着部の性質が筋や腱で異なっており
・腕橈骨筋、ECRLの付着部ではほとんどが筋成分
・ECRLの付着部ではほとんどが腱成分
・総指伸筋、小指伸筋、ECUは付着部が筋成分と腱成分
となります。
回外筋は関節包と結合し、ECRB上腕骨付着部の遠位後方に付着します。
ECRBの後方関節包は輪状靱带、回外筋と結合しています。
橈側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋、ECUは把握動作で重要な役割を担います。これらは、手関節の背屈位を保持することで、手指屈筋群の筋張力を維持します。特に橈側手根伸筋は把持動作の初期から活動するとされます。
また、把持しながら前腕回内・回外運動する際も橈側手根伸筋が、手部を固定するために活動します。
ECRB、総指伸筋、小指伸筋、ECUは共同腱となり、肘関節の安定性に関与します。
把握動作にも心筋が重要なのですね。
把握動作、結構興味深いですね。勉強します。
ではでは。
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