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耳を傾け

「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば人は育たず。」

今回は、「耳を傾け」です。
良い話し合いとして多くの人から、偏りのない意見が出てくることが挙げられますが、そのような環境を作るためには、この「耳を傾け」が重要だと思います。


Engaged Journalism

「Engaged Journalism」というものに関する記事を読みました。

青木紀美子. Engaged Journalism~耳を傾けることから始める「信頼とつながり」を育むジャーナリズム~. 放送研究と調査. 2020

Engaged Journalismとは、その名の通りエンゲージメントに重点を置くジャーナリズムです。話し合いとは少し違うかもしれませんが、メディアと読者・視聴者、さらに幅広い市民とが「接点を持つ」「活動をともにする」「相互に学び、影響し合う」「継続性ある関係を構築する」といった行為を包括する言葉だそうです。
このEngaged Journalismは取材から発信までの各プロセスで、市民の情報ニーズを確認しながら伝えようという行動であり、その出発点は、人々の声に「耳を傾ける」ことだそうです。

耳を傾けることで起こること


耳を傾けることで起こることとはなんでしょうか。
上記にもすでに記載した内容がほとんどだと思います。

「接点を持つ」
「活動をともにする」
「相互に学び、影響し合う」
「継続性ある関係を構築する」

管理する側とされる側という関係が起きてしまうことがほとんどだと思いますが、その中で声を聞いてもらえることで、共に作り上げているという意識が生まれてくると思います。

また

「ジャーナリストは,幅広く情報を集めて精査するプロである自分たちが最も物事をわかっていると思っているところがあり,謙虚さを欠く傾向があった」

記事内にはこのような記載もありました。どこかで、管理する側は組織全体を見渡しているものだと思い込んでしまうことがあります。しかし、実際に他の人の声を聞くことで、全く新しい考えや職場の人の気持ちを知ることもあると思います。

職場の会議などに置き換えても、重要なことなのかなと思います。特に自分の勤務している場所は小さなクリニックですので、職場の人の声にしっかり耳を傾ける必要があります。


よく、上の人が何をしているか、何を考えているかわからないといったところから、不信感につながることがあります。自分も前職ではこちらは残業もしつつ単位をこなしていた中で、上の人は管理職としての仕事から単位数もあまり見ずに別の部屋で仕事をしているという環境でした。周りからはやはり不信感や苛立ちの声も聞こえました。

この記事内では
「信頼を得るためには透明性を,理解を得るためには説明を,継続的なつながりを育むためには双方向の対話を増やすことが必要だと考える人がメディアの中でも増えている。」
と記載があり、まさに十分な説明と、耳を傾けた話し合いが必要だと感じました。


意見を積極的に求める姿をまずはしっかり見せましょう。職場の人の意見や声が必要であることをしっかり示せば、多くの人からの意見が自然と出てくると思います。
出た意見をしっかり汲み取りましょう。門前払いのような対応をすることはもっぱらダメだと思います。せっかく出してくれた意見が職場の声だと思います。

ではでは

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