Lift Off Test:肩甲下筋損傷の有無
今回はLift Off Testです。腱板を構成する筋肉の一つ、肩甲下筋に関するテストです。
結果からなにが考えられるのか?
肩甲下筋の損傷を判別できるものです。腱板を構成する筋肉の一つですので、判別できるれば、臨床にも応用できそうですね!
検査方法
肩甲下筋の収縮を促すことで、その損傷の有無をみていますね。上腕二頭筋長頭腱は、伸長痛をみていそうです。
陽性時の所見
痛みではなく、離すことができるかできないかで判断します。
注意点
筋収縮が入らない以外の理由で、離すことができない場合があるということですね。
臨床では、肩関節の内旋ではなく、肘関節の伸展で話そうとする方も多いので、適切な指示などが必要となります。
評価の精度
診断精度に関してはこちら
肩甲下筋に対しては、感度、特異度ともに高い印象ですが、報告によって差が大きそうです。
上腕二頭筋腱に対しては特異度が高いので、確定診断となりそうです
関連する文献
Lift Off Testに関連した文献を探してみました。
「肩甲下筋の完全性を評価するための4つの臨床検査の診断的価値」という論文です。Abstractのみ読みました。肩甲下筋に対する診断テストの代表的な4つのテスト(lift-off test、internal rotation lag sign、belly-press test、bear-hug tests)を、筋力の低下や、脂肪変性の重症度を判定できるのかを調べております。
結果としては、lift off testが肩甲下筋の全層断裂の検出に非常に優れており、重度の脂肪変性や筋力低下も反映しておりました。lift off testを臨床に応用してすることは、肩甲下筋に何らかの異常を生じている場合に、有用な検査ですね。
ではでは。
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