好きなら許されるとは思わない

切れない信頼関係はない。

何が逆鱗なのかは実際に触れるまで分からない。
全てを知った気になって調子に乗ると痛い目に会うのが生き物の世界だ。

偶々隣に座った奴が怨敵になる。

幼なじみのあの児に殺されるかもしれないし、殺すかもしれない。

仲間か敵かなんて「見る前に跳べ」でやってみるしか答えはでない。永遠の約束は夢にも信じない。

だから、怒られて凹んでも、嫌われて自己評価が死にたくなるほど下がっても、それはそれだけのこと。

少しだけ、ほんの少しだけ分かち合えればそこそこの生き方。

雲を突き抜けて月に移住するお金持ちが虫けらを踏み潰すように靴の裏側を向けて頭上から襲ってきてもそれがどうしたと捌いてみせよう。

少しイカれた脳ミソに機転を利かしてすり抜ける。
偽物を嗅ぎ分ける術は手に入れているから笑顔で手を差し出されても握り返すことはない。
意外と賢いところもあったりする。