見出し画像

米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿228


第227回から続く


フェドの流動性 vs. S&P500


こちらは、直近の寄稿で引用させていただきましたMarkets & Mayhemさんがシェアしてくださったツィートとチャートです。


本日もう一度、引用させていただきますね。
このチャートは、ネットのフェドの流動性(グレー) vs. S&P500のインデックス(紫色)ですね。


インデックス、上方向に乖離しすぎてませんか?


結構、インデックスが、乖離していますよね、まあ、ずいぶん、すごい、乖離していますよね。
これまでの寄稿で述べてきた通り、TGAの残高増、リバースレポの残高減という環境の中で、いっぽう、ネットのフェドの流動性はこんな感じで推移しているところ、インデックス、上方向に乖離しすぎてませんか?って、その説明を聞いてみたくなります。

その際、「いや、ネットのフェドの流動性は今こうなんだけど、世界的に流動性が豊富に供給されているからさっ。株が上がってしかるべきなんだよね}って、言う説明は、そりゃ、そうなんでしょうけど、僕には、このインデックスの暴騰を説明するには、今一つ、あまりcompellingではない(説得力に欠ける)感じ~ですね。

この場合、僕にとってですが、compellingな、説得力のある説明は、「これこそが、今マーケットが気にしてさえいない、無視してきた、いるというか、こんなこと気にせずに、ソフトランディングぅ~とか言いながら、フォワードPEの拡大ゲームにこれまでいそしんできた証、業績重視の姿勢、業績回復シナリオ、2024年コンセンサスS&P500の1株当たり利益$240、それで、業績回復するんだ~、っていうシナリオ一辺倒の証」な気がしますね。

ホント~???それで、このまま行けるの?このチャート見る限り、インデックスの水準が乖離しすぎているように見えるけど???だって、最速のペースで金利引き上げてきて、また、26日に政策金利引き上げるんでしょ。この寄稿でも述べてきましたが、商業用不動産やクレジット市場で起こっている事、見てくださいよ~来年の業績見通し楽観的過ぎやしませんか???



注目の「時」


こういうことを含めて、この24日の週から8月にかけて、注目しています。
注目の「時」だと思っています。

ソフトランディングぅ~のシナリオ、それはそれでいいんですが、ちょっと、ロージー(バラ色)、楽観的過ぎやしませんか、って思いながら。
それを、ちょっと楽観的過ぎやしませんか、と問えるのが、まずは、この24日の週から、8月にかけての「時」かな~と今思っています。このMarkets & Mayhemさんがシェアしてくださったチャート見ておりますと、ちょっとインデックスのレベル行き過ぎてませんか?って、個人的には思うわけですね。

ここまで、行き過ぎても良いんだと、より良い業績の数字で本当に証明できるんですかね???っていうのが僕の疑問です。できるのか、できなのか、そこは、これからを現実に見るしかありませんが、まあ、ちょっと、行き過ぎてるよね~と、思うのは、個人的には思っています。正直なところです。

もうひとつ僕が疑問に思っているところは、”おそるおそるであるにせよ、新しいブルマーケットの初期段階”という人達に対して思うのは、”その初期段階”は、新しいブルマーケットは、PE~19.5xとか20xからはじまるわけ?始まったっていう事?そんな高いところから?

すると、彼らは言うでしょうね。いや、ブルマーケットそのものは、昨年10月安値の15xから、始まったんだよって。そこから、PEが拡大してきたんだよって。

だけど、僕に言わせれば、昨年10月安値からのラリーって、ベアーマーケットラリーと呼んでいたわけで。”これはもうベアーマーケットとは呼べない。新しいブルマーケットの初期段階という人達にとって、それは、PE~19.5xとか20xからはじまる、って、ことでしょ、そう言ってんでしょ、って。
現実、PEは、大方の予想に反して、このように昨年10月末から拡大してきているわけですが、それが、ロージーなシナリオに包まれて、フォワードPEで、22xにすんなり拡大し続けるわけ???とは思うわけですね。

新しいブルマーケット、ずいぶん高い水準から始まるんですね???って言いたくなるわけです。彼らは言うでしょうね。いや、昨年10月安値からのブルマーケットなんだって
PE拡大に関する、後講釈、後から説明に、さえ、僕には聞こえるわけです。
だから、僕は、現在でも、新しいブルマーケットの初期段階という人達と意見を異にしているわけです。

この寄稿で述べ続けている通り、現在、FRBは、バランスシートの縮小、QTを行っているわけです。バランスシートは縮小していますから。


Yellow、連邦倒産法チャプター7の申請


何人かのアメリカの専門家が指摘していますが、引用~来週24日の週早々、Yellow(全米第3位のトラック輸送、このビジネスに約100年あった会社~30,000人の従業員の一時解雇、連邦倒産法チャプター7の申請(チャプター7を申請して、のちにチャプター11に変わるのではないかとも言われていますが)(チャプター7もチャプター11も連邦倒産法なのですが、何が大きく違うかというと、チャプター7は、清算(Liquidation)を前提とした手続き。チャプター11は、再生(Reorganization)を前提とした手続きですね)




ウォール・ストリート
、そりゃ、大事ですよ。
でもですね。メイン・ストリート(実体経済)クレジットの市場で、どういうことが起こっているのかというところも大事ですから。
なにがどうであれ、かけ離れすぎたものは、修正されるのではないかと思っています。

この24日の週、そして、8月、には注目ですね。
インデックスの水準が、とりあえず、現実と乖離しすぎているように僕には見えますから。


30年の固定住宅ローン金利の平均7.12%水準


最速のペースで金利引き上げ続けてきたわけでしょ。金利引き上げ局面、継続しているわけでしょ。先日も引用しましたが、30年の固定住宅ローン金利の平均7.12%水準になっているわけでしょ。何事もなかったかのように、ず~っと、ロージー(バラ色)で走れるんですか?
せめて乖離しすぎたものの修正はしないと、と思っているところが正直なところですね。

この時代、株にとって大事なことは、金利、流動性と業績ですね。

冒頭のMarkets & Mayhemさんがシェアしてくださったチャートを見ておりますと、ネットのフェドの流動性さえ無視するかのように、いかに業績回復ロージーシナリオでフォワードPE拡大ゲームをやってきた、いるか、見てとれます。

この24日の週は、実父の49日の法要はじめ、その他諸々で、週末近くにならないと、寄稿に復帰できません。できる時に、寄稿させていただきます。どうぞ、予めご了承いただけましたら、幸甚です。
よろしくお願い致します。


第229回へ続く




最後に …
もし、この記事を最後まで読んで頂けて、良かったなと思ったら「スキ」をクリックお願いします!



関連スペース&キャス



関連note


第138回~

第1回~第137回

私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
OUTLIER 「相乗的にパフォーマンスを高める食品と栄養素を集約。」


🍅🍅


アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?