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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿227



第226回から続く


金融状況は緩んでいる


今、金融状況は緩和しているので、すぐにリセッションが来るわけではないでしょうが。
金融状況は緩んでいるわけですね。

直近の寄稿で「先日のウォラー理事のスピーチで年内2回の利上げを示唆」という事について触れました。7月と年内にもう1回。ウォラー理事は、そのスピーチの際、9月とは言っていませんので、解釈によっては、9月はポーズ(利上げ停止)、それでその先でもう1回という事を考えている、示唆していると述べました。


利上げ終盤に差し掛かっている


僕は利上げという事については、いつ終わるかはこれから見ないとわかりませんが、利上げ終盤に差し掛かっているというのは事実だと思います。いや、まあ、ちょっと前まで、この寄稿で述べていたように、5月で利上げ局面終わった、あとは、「高い、を、より長く」で行くのだろう、くらいで思っていましたから。利上げ局面、終盤は、終盤だと思います。


大多数の意見がそろう時、結構、注意


ひとつ、ブルームバーグの記事を引用させて頂きます。

・「米FRB、来週にあと1回利上げで打ち止めへ―エコノミスト予想」

この記事を見る時に~引用~来週のFOMCであと1回の追加利上げを決めて打ち止めにすると、エコノミストの大多数は予想している。
“あと1回の追加利上げを決めて打ち止めにすると、
エコノミストの大多数は予想している。“

こうやって、大多数の意見がそろう時って、僕は、過去の実体験から、結構、注意することに、まあ、個人的にしています。一方向に意見がそろって、その後、マーケットの反応もそうですが、少し時間をおいて、それとは逆に行ったなんてこと、やっぱ、過去には、ありましたから。


PCEのコアの数字、4.8%


もうひとつ。最初の頃の寄稿で述べましたが。CPI(消費者物価指数)の数字は、主に都市部を中心に集計した数字ですね。それでPCE(個人消費支出)の数字は、全米にまたがって集計した数字。パウエル議長はPCEの数字を好んでみているなどと言われますが、合衆国”連邦”の金融政策を司っているわけですから、CPIももちろん見ているでしょうが、PCEの数字を見ていますよね。

それで、現在、そのPCEのコアの数字、4.8%ですね。これから見ると、パウエル議長が2回もしくは複数回の利上げを示唆してきたこと、ウォラー理事が、スピーチで2回の利上げに言及したこと。こうして、FRBが利上げに対して、選択肢を残していることに、僕は何ら不思議さを感じません。

むしろ、前述、”大多数の意見がそろっている”ことのほうに、“へ~、そうなんだあ。注意しておこう、っと”と思っています。

2024年1月に最初の利下げがあるかどうかでは意見が分かれている


7月の利上げ1回で打ち止め、とか、このブルームバーグ記事にある通り~引用~「2024年1月に最初の利下げがあるかどうかでは意見が分かれている。4分の1余りが1月利下げ開始を予測するが、予想中央値では3月が利下げ開始の時期とされ、24年6月までに4.75%、同年末までに4.25%に引き下げられると見込まれている」

昨日述べましたが、ソフトランディングぅ~とか言いながら、フォワードPEの拡大ゲームを展開するにあたって、上記のような、利上げ1回で打ち止めとか利下げとか、同時にマーケットは、この上げ局面で、織り込みに行っているわけですよね。

昨日第226回の寄稿やツィートで述べたようなこと、それと併せて、利上げ1回?とか、利下げ???とか、こういうところ、その予想とずれたらどうするの?とは心の中で思っていますね。

利下げって、簡単に言いますけど、利下げするという事は、その時、相当経済が悪い状態という事ですからね。








僕は、この寄稿で述べております通り、ハードランディングのシナリオを採用しており、リセッションがいずれ来ると思っていますが、そのリセッションが来る云々よりも、目先は、そのリセッションが来る前にマーケットが高値をとりに行ったらどうするの?と述べてきました。取りに行きそうな気配さえあると思っていますし、いっぽうで、ずれとしてみているのは、昨日述べた通り、TGAとリバースレポのところ、6月、7月、9月とこの8月はちょっと様相が違う、という事。

8月めがけては、FRBと市場の、ずれ、とか、かい離の修正にも注目


8月めがけては、FRBと市場の、ずれ、とか、かい離の修正にも注目しています。
今は、まだ、7月ですが。
ずれ、や、かい離の修正、そういうのさえ、ない、という事であれば、まあ、それはバブルなんだろうな、と。


”大多数の意見がそろう”時っていうのは、”ホント~???“


まあ、自分の名前からして、アウトライヤー(外れ値)なので、”大多数の意見がそろう”時っていうのは、”ホント~???“とかって、うがった見方をしたりして(笑)。

まあ、過去の特例の話にすぎませんが。○○危機とか、○○バブル崩壊とか、そういう事が起こる結構前とかって、案外、大多数の意見が一方向に同じだったりしたこともあったので。今回については、そういう時と比較して意図的に見ているというわけではありませんが。8月に、ある程度調整さえして、また、9月に向けて行く、という、いわば、新しいブルマーケットの初期段階と見る人達が、そう見ることに対して、そうそう疑問を持たなくてもいい相場なのか。それとも、どうのこうのお構いなしに、単にバブルなのか。やっぱ、まずは、この違い、この差には、注目していますね。

できるだけ、寄稿できる時には、ちょっとでも寄稿させて頂こうと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。




第228回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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