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「これ絶対面白いから!」と勧めないで

僕はとかく流行に疎い。

『鬼滅の刃』も読んでないし、
『梨泰院クラス』も観てないし、 
米津玄師も聞かないし、 
タピオカも1回飲んでそれきりである。

別に本を読まない訳でも、
映画を見ない訳でも音楽を聞かない訳でもない。

寧ろ、読書も映画、音楽鑑賞も好きだ。

ただ、見たり聞いたりするものが流行りのものと違う、
というだけだ。

自らを鑑みるに、
それは僕が人と同質化することを嫌い、共感を恐れ、
独自の感性を築くことに変に執着した所為であろう。

さて、
「〇〇まだ見て(読んで・聞いて・食べて)ないの?
 絶対面白いから、騙されたと思って見てみなよ。」
等と、流行のものを勧めてくれる人がいる。

何かものを勧めてくれるということはありがたい。

だが、

「絶対面白いから」

この言葉が僕をそのものから敬遠させるのである。

確かに、
流行の書籍、ドラマや映画、音楽、食べ物などは、
実際に読んだり、見たり、聞いたり、食べたりすると、
面白い、良い、美味しい、ということは多い。

でも、こちとら、

面白いと思いたくない

のである。

だって、
こっちは人と同じ感想を持つことが嫌なんだから。

人と同じ感覚を持っているということが恐いんだから。

共感が怖ろしいんだから。

だから、
僕は一生流行に乗れること難しいんだろうと悟っている。

多分、
何かについて人と分かち合えるということも滅多にないんだろう。

あーあ。

でも、この感覚だけは誰かと分かち合いたい。

結局、中庸・普通が一番なんよな。

【日日是考日 2020/11/30 #048

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