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東京電力が「電気買わないで!」っていう時代。

コロナ禍以降の原油価格の高騰で、我々庶民の電気代もビックリするほど上がってきていますね。

オーナー様からも新電力会社からの勧誘が激しくなっているというお話を頂きます。

先日も、東京電力エナジーパートナーさんとお話して、現行の電気料金プランや今後の見通しについて教えて頂きました。

完結に言うと、「東京電力から極力電気を買わないで。」という流れ。

今回はその流れについて、大まかに説明を。


まず、現状の電気料金の高騰の原因をざっくり言っちゃうと、原油価格の高騰です。

ガソリンの価格が爆上がりしていることからお分かりの通り、石油の値段が上がっています。

コロナ禍による需要の増加、生産が足りなくて、世界での石油の余剰がこれまでになく下がっているとか。

以前のブログでも書いた通り、震災以降、日本の電気のほとんどは火力発電にてになわれています。

つまり、石油から電気を作っている訳です。


「でも、電気の単価はそれほど上がってないのにナゼこんなに支払いは大きくなってるの?」

それは電気料金の内訳に秘密があります。

電気料金は多くの場合、

①基本料金 ②電気量料金 ③再エネ賦課金 ④燃料調整費

からできています。

①は常に固定で支払い。

②は使った分だけ払う。

③は太陽光発電の売電支払いに利用され、

④は電気を作る原料の価格によって上下する。

電気の原料、現状それがほぼほぼ石油です。

④が爆上がりしているため、例年通りの電気使用量でも、支払いが大きくなってしまうのです。


東京電力、延いては日本政府の方針としては、原子力発電所での発電を見越したインフラ整備をしていましたが、再稼働の目途も立たず、かといって、発電所なんて簡単に作れるものじゃない。

これが引き金となって、最近になってよく聞く、電力逼迫(ひっぱく)警報につながります。


使用率が100%超えたら大規模停電・・・

だから、東京電力はこれまでやっていなかった、「太陽光発電の設置」をお勧めする方針に転換しました。

東京電力自体でも、リース的な太陽光発電システムの販売を進めています。

更に、日中の太陽光での発電を売電せずに給湯エネルギーに回すエコキュートを各メーカーと開発。

まだまだ機器供給が追い付いていませんが、これから大きな流れとなると思われます。

給湯も大きなエネルギーですが、東京電力から買わずに自家消費で賄ってもらう方針。


それが「電気買わないで!」の正体です。

実際、夏の今時期に大々的にキャンペーンを貼っているのは、冬の電力需要に備えての事。

暖房は冷房に比べ、エネルギー消費が大きいです。

冷房で下げたい温度の差と、暖房で上げたい温度差、どちらが大きいですか?

夏で逼迫、そしたら冬は・・・


ちなみにここ最近、新電力会社が営業攻勢を強めているとのお話ですが、東京電力会社をはじめとする主要電力会社の電気が高騰しているからですが、新電力なら安くなるのか?

相当使い方をうまくしないと難しいです。

というのも、そもそも電力会社と言うのは、電気を ①生産 ②送電 ③販売 しています。

新電力会社の場合、①ができないので、作っているところから仕入れます。

②も送電網持っていないので、主要電力会社から借ります。

③だけは自前で営業する形態。


電気の仕入れは、皆が使いたいタイミングは高く、使ってないタイミングは安い。

例えば皆が使うのとタイミングをずらして電気を使うなど、気を配った暮らし方ができるかどうかがポイント。

それが、ムズカシイ所以。

ガソリンや、スマホなどと組み合わせての販売などもありますが、この辺りはそのご家族の暮らし方によって、大きく変わるので追いきれません。

私もシュミレーションしてみましたが、試したところは全て支払いアップになりました。

生活の仕方を根本的に変えないと無理そうです。

とは言え、このご時世、新電力の撤退などもあります。

電気という、生活に欠かせないインフラ。

やはり安心を優先したいというのが、正直なところかな。


話が長くなって、とっ散らかりましたが、何となく伝わりますか?



hiroyuki


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