欲を出すことが嫌い。
欲があることを知られることが嫌い。
恥ずかしいことだと感じてしまうから。

やりたいことや欲しいものを言わない事で、得したこともあると思う。欲を出さないことで大人ぶれるとも思う。
だから自分にとってこれは、ある意味で美学だと感じている。

だけど最近は、我慢が強く感じて、苦しくもなる。
欲に忠実な人を見ると、羨ましく思う。
別にやりたいことがない訳でもないし、欲しいものなんて山ほどあるし、嫌なことも嫌な人にも沢山出会う。

でも、それを口に出したりすることは、私にとって凄くハードルが高く感じてしまって、結局飲み込んでしまう。だから自分がどんどん、小さくなっているような気がする。

ただ欲にもたくさん種類があるので、例えば自己顕示欲という意味では今や「noteを書く人」みたいにいじられるようにすらなった自分は、インターネットという場所が好きだし、自分の考えは認められたいと思うから、この欲を出すことには長けている。

だから、一概に欲を全く出していないとは言えないけど、でももはやこれに気付いている時点で欲を出すということに躊躇いがあるのは確実だと思う。

こうやって育ってきても、別に今の人生の現状に対して失敗しているとは思わないし、むしろ選択は得意だから、欲を出すことは必要では無いと思う。

ただ、縮こまっている自分の弱さを感じて苦しくなる。

欲を出すことは強さ?欲を隠すことは強さ?

難しいけれど、我慢してきた色々な機会で大事なものを失っていく気がする。漠然と。

強欲でありたい。私利私欲のために人とぶつかり合いたい。そうやって間違えた時に初めて、我慢を覚えたい。

みんなにとって、欲を出すタイミングのバランスはどれくらいのものだろう。私はとにかく、やりたいことをやりたい!と素直に言える人がかっこいいと思う。

結局、「気を遣いすぎ」 に尽きるのかもしれないな。

気を遣わないことが、相手のためになることもあると思う。心を開いて欲を出してくれることって、きっと相手にとっては嬉しいことだから。やりたいことを言って、それを喜んで貰えたら、本当はwin winなのだと、いつも他人にアドバイスをする自分が、こんなに弱くていいのか。

友人には欲をむき出しにして生きて欲しい。
そして、相手の欲に答えることが好きな私のために、
私に対しても、むき出しでいて欲しい。

という私の欲です。

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