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筋力という大前提


筋力とは

どれだけ重いものをあげれるか、どれだけ強い力を発揮できるかというものを指します。

サッカーやフットサルにおいて、世界トップクラスの国々と日本では、筋力の差が顕著にでます。

サッカーW杯の日本対ベルギーが非常に良い例です。

ベルギーの選手達は最後までハイパフォーマンスを維持し、見事に勝利を遂げました。
後半最後の時間帯に、ベルギーの選手に走力で追いつける日本人はいませんでした。

どうしてでしょうか?

疲れていたからでしょうか?

仮に疲れていたとしたら、どうしてでしょうか?絶えず頭と体を動かしながら、フィジカルコンタクトもしていたからでしょうか?

それはベルギーの選手も同様です。
走って追いつかないのは、根本的に走力自体にも差があるのかもしれません。ただ、この走るという動作ですら、筋力がベースとなるのです。
すなわち、日本はベルギーよりも筋力で劣っていたから、負けたとも言えるでしょう。

ここで、筋力は遺伝的な体つきからくるものだから日本選手はベルギー選手に勝てないという考えの人も出てくるかもしません。

本当にそうでしょうか?

日本は世界のトップクラスの国の真似をして何とか自分たちのものにしようとしている印象を受けますが、フィジカルトレーニングに関しても同様に行なっているのか?と疑問に思います。

世界最高峰の人たちが行なっているウエイトトレーニングは、体が重くなるという理由から敬遠されてきたのではないでしょうか?敬遠されてなくとも重要視されてきたでしょうか?競技に順応させるまでを計画として行うフィジカルトレーニングに重きを置いているところは多くはないはずです。それゆえに、それらを育成年代から取り組んでいる世界の選手と日本の選手では筋力はもちろんのこと、神経系の発達についても遅れをとっている可能性すらあります。だからこそ、あの結果は必然的になったと言えます。

今日、長友選手が行なっているトレーニングは、そう言った部分の是正が目的だと私は思います。

基礎的なことですが、トレーニングを継続することで神経系が発達します。
あまり使われていない部分は神経系が発達せず脳からの信号も細かく伝わらないため動きがぎこちなかったり筋力も低かったりします。
トレーニングをすることで神経が発達していき、伝わる情報量が増えることで細かい動きなどもできるようになってきます。 そうすることで筋肉の使用率も上がるので筋出力は高まります。
さらに続けることで筋肉が発達し筋肥大が起こるようになります。これを継続し、筋パワー、筋持久力の発達も同様に行い続けた上で、全てのセクションで競技に順応させる為の専門性トレーニングも並行して行うのです。
そして、やっと、競技のための体が出来上がるのです。

先の戦いにおいて、サッカーの技術や戦術的な問題が無かったとはいいませんが、もっともっとこういった人間の根本的な部分、土台の部分に問題があると私は強く思います。

フットサルにおいても同様です。
人が行うスポーツの為、人の基盤の強化が必須です。ここができていない場合、非常に苦しい戦いとなります。筋力は各スポーツにおいて、密接な関係にあり、もっと重要視されなければならないのです。

筋力と間欠性回復力

筋力トレーニングをせずに、スタミナだけを上げてもスピードは上がりません。所謂、素走りのみでは限界があります。
私達は筋力トレーニングに励み、筋力の絶対量が増えるとともに継続して出力する力が増えたので、yo-yoテストでも走りきることができるようになりました。
yo-yoテストは前提としてスピードが上がるので、1回のスプリントスピードが上がらないと基本的には良い数字は達成できないことはわかると思います。
スタミナがあっても、回復力とハイパフォーマンスの指標としてあげられるスピードのあるスプリントができないと意味がありません。
だから私達は筋力トレーニングを行い、順応させることで、それらを出来るようにしたのです。

とはいえ、まだまだ発展途上です。
今後の伸び幅にも大いにご期待ください。




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