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夏のバカンス (デンマーク)

こんにちは。デンマークは9月に入りすっかり秋らしくなってきました。8月に30度前後が1週間以上続いた時には、さすがに太陽を欲しているデンマーク人でも、悲鳴をあげだし、、、 そうしているうちに気が付けばすっかり夏は終わってしまっていました。だんだん雨の日も増えて、曇って明るさがない日が増えているように思えます。気が付けば日の入りももう8時ごろになってしまいました。これから日に日に日照時間が短るなる9月です、、、、トホホ、、、。

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さて、今回は夏の過ごし方です。学校(小、中、高)に通っている子供達は6月の半ばから8 月の10日前後まで夏休みがあります。(大学生は8月いっぱい休みです。)デンマークでは、 多くの人が夏休みを7月にとります。通常仕事をしている人は年間に5-6週間有給があり、 夏に忙しい仕事を除いてほとんどの人が夏に2-3週間休みをとってホリデーに出かけます。他北欧諸国に漏れず、1番南に位置するデンマークでも皆太陽が大好きです。長く寒い冬に太陽を見ない分、夏の間は 太陽を崇拝するほど、太陽に顔を向けて日焼けを楽しみます。なので、日本人のように日傘をさす事なんて理解できないようです。

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夏休みを国内で過ごす人、国外で過ごす人、様々ですが、国内で過ごす人の多くは田舎にサマーハウスを買ったり借りたりして家族で過ごすことが多いです。自然の中でゆっくりとのんびり1ー2週間過ごすのが、とても快適!サマーハウスはいわゆる別荘のようなものなので、キッチンもあるし、洗濯もできるし、、、とても便利です。近隣諸国からもデンマークのサマーハウスで夏を過ごす人が毎年沢山訪れます。今年6月のコロナの渦中、一番にデンマークが国境を開けたのはドイツとノルウェーとアイスランドからの人に対してでした。その理由もこの3か国から夏休みを過ごすためにデンマークにやってくる人が多いというのを考慮した上、感染者数の少ない国だと判断したからです。


デンマーク人が休暇で海外に出かける中で人気の場所は以下の通りです。
1,スペイン 2,イタリア 3,ギリシャ 4,ドイツ 5,フランス 6,スウェーデン 7,トルコ 8,ノルウェー
といったところです。やはり近隣諸国と南ヨーロッパが多いですね。

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日本で海外旅行に出かけるときにはみなさん、パッケージツアーに参加することが多いと思います。飛行機、ホテル、そして観光と食事までついたものが多いと思いますが、こちらで人気なのはチャーター旅行で、 飛行機とホテルだけがパッケージになったもので、同じホテルに滞在型で1週間または2週間滞在といった長さの旅行が多いです。日本人はせっかく海外に行くんだったら時間を有効に利用してありったけの場所に訪れたい!と思う方が多いと思います。私も昔はそうでした。ですので、日本から北欧に行くときは1か国だけではもったいないので、1週間で北欧4か国を回るツア ーなんかが一般的で人気ですよね。以前知り合いのデンマーク人に日本の観光ツアーの話をしたら、コペンハーゲンに1泊、ストックホルムに1泊、ヘルシンキに1泊、ノルウェーに3泊なんてのはホリデーじゃなく、過酷な旅だと言われました。デンマーク人のホリデーとは、、、 仕事を忘れてとにかくのんびりすること!ですので、スペインの海辺で何もしないでビーチに寝そべって1週間飲み物片手に本でも読みながら、またパラソルの下で昼寝して、おもいっきり日焼けするってのが普通です。こうしてビーチに寝そべっている間に今まで仕事で疲れた体を休められるわけですね。

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北欧は冬が長く夏が短いので、夏を十分楽しむために一番良い時期、7月に休みを職場の同僚と順番に取ります。工場やレストランの多くは7月に3週間くらいオフィスやお店を閉めたりもします。一番観光客の多い時期にレストランを閉めてまで休 みを取らせるなんて、日本では考えられないですよね。その理由は、、、1つ!儲ける事より従業員の休暇を優先するからです。従業員にも夏にちゃんと休みを取ってもらい、バカンスを楽しんでほしいという、レストランのオーナーだって同じです。日本では上が休みをとらないから下もとれないとか、まとめて休みをとると他の人に迷惑だから長くはとれないとか、他の人を考慮してなかなか取れないこともあるかもしれません。しかし、デンマークはみんな平等に休みを取る権利があります。ですので、誰でも遠慮無く休暇を取るのです。こうした考え方がこちらでは通用するから国民の幸福度も上がるのかもしれません。


来週はフランスからです、フランスと言えばバカンスの為に仕事をしているイメージですが、実際にはどうでしょうか?笑


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