当たり前のことをあえて語る
デジタルハリウッドのトレーナーやよろず支援拠点のコーディネーターといった仕事をしているので、初対面の方と話す機会は多いほうだと思います。
最近はネットの情報発信を強化していることもあり、週に+2~3人ぐらいのペースで、オンラインでも初めましての方とお話しできる機会に恵まれています。ありがとうございます。
私は初対面の方と仕事の話をするのが大好きです。お仕事の依頼、新サービスのセールスなど、なんでもお気軽にご連絡ください。
顔が見えない企業は意外と多い
知らない方とお話をするのはエキサイティングな体験です。なにせ相手のことを何も知らないわけですから、訊きたいことがたくさん沸いてきます。
とはいえ、事前知識なしの丸腰で臨むことはしないようにしていて、商談でも相談でも事前にリサーチをします。
相手が事業者の場合は、WebサイトやSNSアカウントを拝見して、サービス内容や直近の動向などを確認します。担当者のお名前が分かるときは、個人のSNSや記事などを探して、その方の人となりも調べます。
相手が経営者の場合、3割ぐらいの方はSNSアカウントを運用されていたり、本やブログを執筆されていたり、Webマガジンにインタビューが掲載されていたりと、何かしらネットで情報発信されています。
それ以外の7割の方は、顔写真がWebサイトに掲載されていればよいほうで、なかにはお名前すら分からない場合もあります。スタッフさんになると、何の情報も得られないということも珍しくありません。
そういった場合は本当に何の手掛かりもないので、基本情報のヒアリングに多くの時間を割くことになります。
それはそれで面白さもありますが、相手のことを理解して関係性を構築するまでにどうしても時間がかかってしまいます。
自分の仕事や考えを発信するということ
相手の方も同様で、打ち合わせ前にお送りした資料や、Webに掲載している情報をきちんとご確認いただけていることのほうが多いです。
最近は「noteを読んだ」と言及してくださる方が少しずつ増えてきて、書いてて良かったなと思うとともに、ちゃんと伝わるように書かねばと、改めて襟を正す思いです。
noteを書き始める際に、3種類の読んで欲しい方を設定しました。
週一ペースで14ヶ月書いてきて、ようやくこれから一緒にお仕事をする方に届き始めたという実感があります。
記事を読んでくださった方は、わたしたちが取り組んでいることや考えていることを把握して、ある程度は興味関心を持ったうえでご面談いただけるので、すぐに本題に入ることができてとても話が早いです。
noteに限らず、考えや思いを見える場所にストックしていくことの重要さを、改めて感じています。
相手のために情報を提供する
情報発信や顔出しを嫌がる事業者も一定数いらっしゃいます。それでビジネスが回るのであれば問題ないですが、そうでないなら自分のことを知ってもらう機会をもっと増やしたほうがよいでしょう。
誤解のないようにしたいのは、自分のためではなく相手のために情報を提供するということです。情報発信や顔出しをするのは、相手に知ってもらい、理解してもらい、信頼してもらうためであって、自分が目立つこと(だけ)が目的ではないのです。
例えば初見で飲食店に入るとき、あなたはどちらのお店を選びますか?
以下の場合はどうでしょうか?
スリルを楽しみたい方でなければ、いずれもAを選択されるでしょう。
自分が選ぶ側になってみれば分かりますが、お客様に安心して選んでいただくためには、率先して情報を開示していく必要があるのです。
Webサイトに社長や役員の顔写真を掲載している企業のほうが、そうでない企業よりも市場からの信頼を得やすいというデータもあるようです。
目的と目標を設定して情報発信しましょう
とはいえ、闇雲に情報発信に取り組んでいては疲弊するだけなので、そこは戦略的にやっていく必要があります。そのために目的と目標を設定します。
情報発信で成果を出すためには、「なぜやるのか?」という目的設定と、それを達成するためのKPI(重要業績評価指標)が重要です。KPIには、ビューやスキの数といった定量的なものだけでなく、読んでくださった方の反応や信頼などの定性的なものも含まれます。
目的と目標が曖昧なままでは、そもそも誰に何を届ければよいのか定まらず、ただ自分が書きたいことをダラダラと書いてしまったり、昼に食べたラーメンの写真を投稿したりしてしまいがちです。
そもそも何のためにやっているのか分からないので、フォロワー数やビュー数といった定量的な数字だけがKPIになってしまい、思うように数字が伸びないことに苛立ち、嫌になって途中で投げ出してしまうでしょう。
目的と目標が明確であればこそ、それを達成するために「誰に」「何を」「どうやって」届けるかを考えることができます。
認知拡大を目的として情報発信していくとしたら、自分にとっては当たり前すぎる基本的なことを、あえて語っていく必要があります。まだ見ぬ誰かに知ってもらい、理解してもらい、信頼してもらうためには、何よりもまず「WHO WE ARE(わたしたちは何者か)」を伝えていくことが大切です。
私も、改めて自分は何者なのか?をまとめてみました。ぜひご覧ください。
では。
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