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ハッカソンと日常業務

今週末は、「NASA International Space Apps Challenge Ube 2024」にお邪魔しています。

Space Apps Challengeは、NASAやJAXAのオープンデータ(無料で公開されているデータ)を使用して、その課題を解決するアイディア参加者同士で考え、2日間でカタチにして発表するハッカソンイベントです。

今年も3Dプリンタやレーザーカッターを持ち込み、実装部分をサポートさせていただいております。

定番の出張セット

参加者はなぜハッカソンに魅了されるのか?

ハッカソンとは、限られた時間内で新しいアイデアやプロジェクトを生み出すイベントです。

異なるバックグラウンドを持つ参加者たちが集まり、アイデアを共有し、コラボレーションを通じて新しい価値を創造します。

ハッカソンの参加者は、総じて共創に前向きな方々です。チームのアイディアを形にするモチベーションを持って、休日返上で参加されています。

必然的に、会場はポジティブな空気に包まれ、とても居心地が良いです。

また、ハッカソンはネットワーキングの場としても魅力的です。

同じ興味や熱量を持つ人々と出会い、知識やスキルを交換することで、自身の成長につながります。

ハッカソンに参加するような人材が、自社のプロジェクトに関わってくれたら、きっと良い成果物が生まれるだろうと思います。

ハッカソンと日常業務の違いとは?

ハッカソンは創造性、学習、ネットワーキング、達成感を同時に得ることができる魅力的なイベントです。

日々の仕事でもそれらは得られます。

ですが、ハッカソンのようにワクワクしながら毎日仕事をするのは難しいものです。なぜでしょうか?

幾つか理由を考えてみました。

新鮮さの欠如

ハッカソンでは新しいアイディアや技術に挑戦し、未知の領域に踏み出す機会が豊富です。対して、日常業務はルーティンワークや既存のプロセスに従うことが多く、創造性を発揮する場が限られます。

時間的な緊張感が少ない

ハッカソンは限られた時間内で成果を出す必要があり、その緊張感がエネルギーとなります。しかし、日常業務では長期的なプロジェクトが多く、期限が遠いためにモチベーションが維持しづらいという性質があります。

自主性と裁量が限定される

ハッカソンでは自分たちでテーマを選び、自由にアプローチを決められます。日常業務は上司の指示や組織の方針に従う必要があり、自分のアイディアを反映しづらいことがあります。

コラボレーションの機会が少ない

ハッカソンでは多様なバックグラウンドを持つ人々と協力し、新たな視点やスキルを得ることができます。日常業務ではチームや関係者が固定されており、新しい刺激が少ないことがあります。

評価とフィードバックが遅い

ハッカソンでは成果がすぐに評価され、達成感を得られます。日常業務では評価が年次や四半期ごとです。これにより、自己成長の実感が得づらくなります。

日常業務をもっと魅力的にするには?

上記の日常業務を楽しめない理由を、個人レベルで解消することはできるでしょうか?幾つかアイディアを考えてみました。

新鮮さを保つ

ルーティンワークは効率的ですが、そこから新鮮さを得るのは難しいです。新しい知見を得ることができる、非ルーティンワークにも適度に取り組んだほうが良いでしょう。また、複業も新鮮さを担保するのに有効です。

デッドライン(締切)を細かく決める

長期的なプロジェクトをタスクにばらし、小さなデッドライン(締切)の集合体にします。日々の仕事に締切があれば、おのずと張り合いが生まれます。明確な期限はクリエイティブの原動力になります。

自分で考えて決める

求められた成果へのアプローチは、自分で決めることができます。すべて上司や組織の指示に委ねず、自分で考えて選択する要素を増やしていきます。仕事が自分事になれば、おのずと面白くなってきます。

コラボレーションの機会を増やす

組織に所属していると、チームや関係者を自らの意志で選ぶのは難しいかもしれません。新しい人たちと仕事をしてみたいと、要望を伝えてみるのは良いでしょう。それで叶わなければ、社外活動や複業で補填しましょう。

評価とフィードバックを求める

上司や組織に対して、積極的にフィードバックを要求しましょう。守秘義務に違反しない範囲で、ブログやSNSでアウトプットして、外部からのフィードバックを期待するのも良いと思います。

日常業務にはクールダウンする期間も必要

とはいえ、ハッカソンと同じワクワク感を、日常業務のなかに求めてしまうことには危うさもあります。

ハッカソンは凝縮された短い時間の中で、脳内報酬系を活性化させながら取り組むからこそ、非日常的な快感が得られるのです。

締切に追われると脳内にノルアドレナリンが分泌され、集中力がアップします。また、成果を上げた際には「快楽ホルモン」とも呼ばれるドーパミンが分泌されます。

これらの物質が長期間にわたって過剰に分泌されると、神経系に負担をかけ、疲労感や苛立ちを引き起こす可能性があります。

また、交感神経の過度な興奮状態が続くと、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進し、免疫力の低下や心身の不調を招く恐れがあります。

そのため、日常業務にはクールダウンの期間を設けることが大切です。

休息を取りリラックスする時間を設けることで、セロトニンが交感神経の興奮を抑え、副交感神経を活性化させ、神経伝達物質のバランスが整います。

結果として、創造性や問題解決能力が向上し、より効率的に仕事を進めることが可能となります。

持続的なパフォーマンスを維持するために、自分に合ったクールダウンの方法も知っておくと良いでしょう。

では。

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