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怒りは自分の力に 感謝は誰かの力に


ジェンダーの問題はなくならないどころか、増えているように見えることがある。声を上げる人が増えているからだろう。喜ばしいとは言い難いが、声を出せずに耐えていた過去から考えたら進歩したといえる。

今年の国際女性デーは新聞、webメディアで盛んに取り上げられた。何かきっかけがあれば話せることもあるし、知らなかったことや関心なかったことに立ち止まって考えることができるからだ。取り上げてくれた方々に感謝したい。

フェミニストにかぎらず、社会活動をする人たちの多くは怒っている。わたしもこの数年、相当怒っている。昔はこんなに怒らなかった。なぜなら、諦めていたから。そう考えると、今のわたしは諦めずに変化することを期待しているのだと思う。そうした怒りが活動の源になる。

と思って昨年まで怒りを抑えつけないように、あえて解放するようにしていた。確実にそれは自分のパワーになったが、他人への影響も大きかったように思う。なんせ怒っているわけだから、傍にいる人は気が気ではない。中には、怒りの矛先が自分に向けられていると誤解して、心を痛めた人もいた。怒りの原因がわからず黙って立ち去った人もいたと思う。

そう、内なる怒りは自分のパワーになっても、それが表出しすぎると周囲への負の影響があるということ。

2020年は楽しくしたい。そう思うに至った背景。感謝することで自分の人生も他人の人生も楽しくなれば嬉しい。

国際女性デーはempowerする日でもある。empowerは日本語にするのが難しいが、力を与える意味が一番しっくりくる。怒りは自分の中で自分の力に変え、感謝することで他の誰かに力を与えたい。

わたしたち女性にいまを生きる環境を作ってくれた諸先輩がた、特にフェミニストの方々に感謝を伝えたい。

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