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女性警官がいかに地域社会の安全性を高めるか(T)

日本の警察における女性比率は?

今日の話の間に、日本の警察に女性がどれくらい存在するかを確認します。

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令和3年警視庁発表の資料によると、警察官の新規採用では、女性が16.7%。女性受験者の80%以上が不合格です。継続して働く人は男女ともに80%前後で、男女差は小さい。しかし、管理職に占める女性の割合は2.9%しかない。

ここからは、アメリカで警察署長を務めるイボンヌ・ローマンさんがTEDでお話しされた内容を紹介します。

体力測定が女性にとって最初の関門

長年警察で働いてきたイボンヌさんが米国ニュージャージー州の警察学校で調査した内容の紹介です。
身体能力検査により、女性の65~80%が落第していました。訓練期間は5カ月間かかるものの、わずか3週間の体育テストで不合格になっていました。

警官に占める女性の割合は13%で20年間横ばいです。しかも、上級管理職の女性比率は3%です。カナダ、オーストラリア、イギリスにおける女性警官の数は2倍あり、ニュージーランドでは2021年までに新採用警官を男女同数にする目標を立てています。(注釈:結果は未調査)

女性に警官はつとまらないのか

研究の結果から、女性警官は武器を使うことが少なく、過剰な武力行使も少ない。告発される事案や市民からの苦情も少ないことがわかっています。 女性警官の存在そのものが他の警官が武器を使うことの抑止になっていることも判明しています。

警官が実際に使っている能力は

アメリカでは警察機関ごとに異なる身体能力評価基準を設定しています。警察学校の多くが「理想の男性警官」という古くからある基準を過度に重要視し、治安維持、問題解決、コミュニケーション力などより優先されます。
警官の仕事で身体能力が必要となる局面はごく限られていて、仕事のほとんどは揉め事の仲裁です。

警官の男女差をなくすために

訓練した女性は、男性警官と互角の能力を持っています。女性警官を増やすためには、生理学的見地から試験内容を見直すことと、資質の高い志願者が体力検査に合格できるよう適切に訓練することです。差別を生むような試験を変えることです。

補足

アメリカで横ばいとされているいくつかの数値は、日本がこの10年で向上させた結果の数値と類似しています。日本の警察ではどのような採用をしているのでしょうか。詳しくないので今後調べていきたいと思います。

参考サイト


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