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違う人と働く現実的なことvol.1

書きたいことの背景にピッタリなイラスト。状況は異なるが、まさにこういうことなのです。

いま、多様な人々と一緒に働いています。最も大変な相手がこれを読んでいないことを知っているので、赤裸々に書いていきます。

言語が違う人と働く

挨拶程度の日本語を話す外国人とがっつり仕事しています。コミュニケーションは英語です。わたしの英語は雰囲気です(^^)/ TOEIC点数聞くのはやめてくださいね。新しいことを、外国人と一緒に始めるのは、本当に大変なことです。これまでに一緒に寝泊まりしたことも、プロジェクトを実行したこともあります。しかし、それで失敗したとしても、自分たちが困るだけでした。今回は仕事ですから、お客様に影響が出ますし、今後の評判にも関わります。


しつこく確認する

伝わっているかどうか、しつこく確認しています。何度も何度も同じことを聞いています。

×「わかった?」
〇「あなたが理解した内容をもう一度書いてほしい」

×「開始は9時から」
〇「仕事は30分前から待機する、だから8時30分に来てほしい」

×「それはその通り合ってる」
〇「~~~はXXXXXで、あなたが書いているのは正しい」

お互いがどんな仕事をするか、何を大切にしているか、理解できているからここまでの会話ですが、もしそれ以前の段階だったら、もっと相互理解に時間がかかっているはずです。常に相手の理解と自分の理解を疑っています。面倒だな、相手も面倒だろうなと思いますが、言語の違いを埋めるためには、今のところは執拗になるしかありません。


こそあど言葉を使わない

これ、それ、あれを使わないようにしています。だれ、どれを尋ねるときも、選択肢をいくつか挙げてみて、「わたしはこれだと思って話しているけどあなたも同じ?」という具合に聞いています。不一致や誤解を避けるためです。thisとかitとかを使ってしまった後、それが重要な場合には「thisは〇〇の意味で使った」を伝えています。とにかく具体的に、固有名詞で、実体をお互いに特定しながらのやりとりです。未来の話をするときは、登場人物の名前、時間、場所などを架空でも想定して話しています。あそうそう、仮定法は使わないようにしているのは、文法がややこしくなってわたしがわけわからなくなるからです・・・。


共通の言葉を使う

曖昧な表現を使わず、具体的に表現するようにしています。
例えば研修の話であれば、Program、Workshop、Presentation、Lesson、Class、Event、似た言葉があります。仕事を進める場合、その単語の意味することや事例として想像するものが違うため、相手がわたしと同じものを想像できるようにします。システムであれば、クリックするボタンに表示されている単語や色を、スクリーンショットで表示する。「右上の」とか、「ピンクの」とか表現しても、相手に伝わらないことが多々あります。色の名前は特に注意が必要です。グリーンとブルー、ピンクと赤とオレンジ、こうした色の区別と名付けは国によって異なります。


時間がかかって面倒くさい

今日はメッセージのやりとりだけで、約2時間まるまる使いました。昨日はZOOMで2時間でした。多様性ある仕事をするので時間がかかります。相手が書いた「our new team」の「our」にわたしが含まれているのか、いないのか、その確認だけで30分かかりました。こうした小さい事象を「たぶんそうかな」「ま、いいか」と流していくと、後で大きな不一致になる危険があります。


それでも一緒に働く

そうです。一緒に働きたいと思うのです。ビジョンを共有し、同じ世界を望んでいるわたしたちであれば、きっとこの大変さの先に何か見つかるはず。多様性から生まれる新しい価値。違う国、違う言語だからこそ一緒に働く。安いからでもなく、人手が足りないからでもない。違う国、違う文化、違う言語だからできることがある。違うものが組み合わせることでできることがあります。

大企業ではダイバーシティを企業が成長するための経営戦略としています。同質性が高まる組織に異質性を加えることで、ガバナンスを強化し、イノベーションを期待し、市場の多様性に対応しようと努力しています。規模も理由も異なりますが、小さい会社も多様な人と一緒に働きます。大企業のような余裕がなくても、できることがあります。意外と大きな事ができるかもしれません。

しらんけど。

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