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53歳のおんな~夫より教え子を優先する~

去る者を追わず!

53歳、夫以外のひとを優先するおんながいました。夫は妻を求め、教え子は師を必要としていました。おんなは二つの役割を果たすことができず、教え子を優先しました。夫は静かに彼女のもとを去りました。

夫との出会いは、教え子がきっかけでした。教え子との同居生活に夫も加わり、二人の教師体制で教え子はどんどん成長しました。妻としての自分より、教師である自分を優先することは、夫の居場所を奪うことでもありました。

おんなの名前は、アン・サリバン(Anne Sullivan)、奇跡の人と呼ばれました。アメリカ合衆国に生まれ、9歳で視力を失いました。21歳で教え子ヘレン・ケラーと出会って以降、教師としての人生を歩みました。夫、ジョン・アルバート・メイシーは、自伝編集や指導をしていました。

↓指文字で会話するヘレン・ケラー(左)とアン・サリバン(右)。(画像は鳥飼行博研究室さまからお借りしました)

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去るものを負わず

比較できない人生とはいえ、わたしも人に教えることがあります。このネパール娘も障害があり、家から学校まで母親が背負って通いました。わたしは背負いません。仕事で自立していけるよう、日本語で教え続けます。雰囲気があまりにも違うのは時代のせいってことでお願いします。

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今回調べてわかったのですが、身寄りのない貧しい無学者だったアン・サリバンがヘレン・ケラーの家庭教師になれたのは、グラハム・ベルのおかげでした。彼は聴覚障害児の教育を研究していました。この件については、もう少し調べてみようと思います。

ヘレン・ケラーから期待されたほど、わたしは期待されてもないようです。

しらんけど

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