こんな時代だからこそ「働くこと」について考えてみたい

1年前の2020年2月、私は4回目の転職をした。
今思うとかなり思い切った決断だった。
昨年夏に生まれた第2子も、その時はまだ妻のお腹の中にいた。

その時にこんな世の中になると誰が想像できただろう。
多かれ少なかれ、ほとんどの人が生活に変化が起きたはずだ。
良い方向か悪い方向か―例えばリモートワーク。
それによるワークライフバランスへの影響。

多くの人にとって生きていくことや家族を養っていくことと、
「働くこと」は切り離せないものだ。
(そして多くの人がその関係性からの解放・脱却を夢見ている。不労所得…)

そして、今までずっと何気なくあった日常も、そして新しい日常も、
当たり前として存在できているのは、多くの人の仕事があるからこそだ。
某缶コーヒーのメッセージではないが。

さて、本題。「働くこと」について、改めて考えてみたい。
私のバックグラウンドは「労働経済学」だ。
経済学の観点から労働を分析する学問だが、固いことは抜きにして、
大学~大学院と、「働くこと」を考えるため、多くの時間を費やしてきた。

また、私自身、冒頭にも書いた通り、39歳(当時)にして転職を4度している。
「働くこと」に関しては、自分自身をある種実験台として、
俯瞰して見ている自分がいる(と最近公言できるようになってきた)。
色々な状況に身を置きながら―
例えば、就職や転職はその時代の経済状況に大きく左右されるし、
社内のキャリアパス、社外でのキャリアパス、キャリアアップ、
色々な要素が絡み合って、個々人の「働きかた」は変化していく。
(私自身、大学卒業時は就職氷河期)

だが、様々な状況はあるにせよ、
私は、あくまでも人として生きていくことが第一にあって、
それを支えるために「働くこと」があるということは、
決して忘れてはならないと思う。
(この順番を間違えないようにするためにも思い浮かべるべきは、
働かなくても満足な生活を送れることは誰もが持っている理想のはずということ)

それ故、「働くこと」が辛すぎて命を絶つ行動は、
しばしば耳にする「健康のためなら死ねる」という本末転倒な"迷言"と同じことかもしれないというのが基本的な思いだ。

「労働」とは、英語では"Labour” (Laborと綴ることが多いが敢えて)という。
Labourの意味は、元々は「苦労」や「苦心」など、辛い面を持つ。
そう、「労働」= Labourは辛いものなのだ。
ただし、Labourには「陣痛」や「出産」という意味もある。
つまり、苦しみの先には喜びが待っている、という素晴らしい言葉だ。
転じて「労働」 = 辛いのは当たり前、でも喜びもありますよ、ということ。
(諸説あり)

コロナ禍という自分では到底コントロールできない状況の中、
4回目の転職、第2子の誕生、という"labour(労働、出産)"の変化に
身を置きながら、「働くこと」について、
このnoteを通じて発信していきたいと思う。

ちなみにOurLabという名称は、
たくさんの人と「働くこと」に向き合って考えていきたい
という思いを込めて付けたものだけど、
順番としてはLabourという文字を眺めていたら見えたのが実際のところ。
風船をモチーフにしたロゴについては、
世間の風には抗えないことは受け入れつつも、
しっかりと自分自身で紐は握っておきたいという意思表示。

初めての記事で読みにくい部分が多々あったかもしれませんが、
読んでいただいた方には感謝です。
今後ともよろしくお願いいたします。

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