発売から一年。『圧倒的サイト戦略』裏話と、本書に込めたもうひとつの想い
初の著書『圧倒的サイト戦略 5つの物語で知る買い手の心理』発売から、一年が経ちました。
現在のWEBマーケティング業界は、高度複雑化・細分化しています。
ご存知のとおり、変化もどんどん激しくなっています。
そんな中、溢れる情報を整理し、「何がどうつながって、売れるのか」、その「仕組み」をシンプルに伝える本が必要だと思い、あえて「何年経っても変わらない」、売れるサイトづくりのシンプルな原理と法則だけを抽出して書いたのが、本書です。
（この世界には『変わること』と『変わらないこと』がある。
そして『変わらないこと』を知ることで、安心し、確信を持って『変わること』を選択していけるようになる）
それを、「マーケターの姉（サキ）が、訪問看護事業を起業する主人公（ミキ）に、売れるサイトづくりをレッスンする」というストーリー形式をとりいれて、書きました。
「あれは、大浦さんの実際のお話ですか？」
読んでくださったいろんな方から「あれは、大浦さんの実際のお話ですか？」とご質問いただいて。
そうなんです。
「サキが、ミキに、レッスンする」というストーリーは、フィクションとして、成果に必要なことをひととおりお伝えできるよう書きましたが、
・父方の家業は社寺建築、母方の祖父は事業家、は本当のことです
（『おじいちゃんの5つの言葉』はフィクション）
・母の病気（ALS）も、本当のことです
・私がつくったサイトからのお問合せで成約し、父が設計し建てたお寺の本堂で、母の葬儀をしたのも、本当のことです
・母の看護経験から、妹が天職に気づき、訪問看護で起業して頑張っているのも、本当のことです
・２章の舞台、老舗温泉旅館は、福岡の大丸別荘さんです
・3、4章の舞台、新宿の公園を眼前に建つ静謐なホテルは、大好きなパークハイアット。
最上階レストランは、ニューヨークグリルです
・５章のストーリーに書いた、母が発病した年に両親・妹と桜の京都に集合し、名古屋に移動して夕食をいただいた「父の行きつけだった割烹」は、栄の仁志河さんです
・ストーリーの中に出てくるクライアントさんたちからのコメントは、すべて実際にいただいたものです。
「エピローグ」にも、本書内容を実践された方々からいただく内容を詰め込みました
本書に込めた、もうひとつの想い
主人公・ミキの事業は、訪問看護。
訪問看護とは、病院で医療行為・看護を行う従来の形とは異なり、患者が自宅で療養できるように、看護師が訪問して、医師の指示に基づく医療行為と看護を行うことです。
（訪問『介護』と違い、たとえば痰の吸引や点滴などの医療行為を行うことができる）
医療関連の事業は、サイトに書けることに法的規制があります。
また『医療広告ガイドライン』が訪問看護事業を対象とするかは、執筆当時、前例がまだ検討されておらず、厚労省・専門家でも意見が分かれていました。
ですので、医療関連ではない一般の事業のほうが、書く側としてはシンプルだったのですが、
本書にとって、ミキが、母の看護経験から高い志を持って起業する、というのは大切な要素だったこと、
また、この本を通じて少しでも、お困りの方に「訪問看護」という選択肢を知っていただけたらいいな、という想いもあり
（私たち家族もとても助けられたので）、
実際の設定のとおり、「訪問看護事業を立ち上げる、ミキ」として、
・医療関連の方には正確に
・それ以外の多くの方にはできるだけノイズにならないように
バランスを探りながら書きました。
ALSを発症し、24時間看護が必要となった母を、本人が大好きな自宅で看取ってあげることができたのは、訪問看護師さんたちのおかげです。
本当に、ありがたかったです。
伝わることでご縁が生まれ、そのご縁がまたご縁を生んでいく
おかげさまでここ数年は、年間のべ30万人以上の方々が、お手伝いしたサイトを通して商品・サービスを購入くださっていて。
ひとりひとり、それぞれの生活があり、大切にするものがある、そんな方々が、直接お会いできる人数を大きく超えて、日本中で、商品・サービスや「わかりやすく、使いやすいサイト」に喜んでくださっていることが、
この仕事をはじめて14年経った今でも、なんだか不思議なような、とても感慨深い気持ちです。
（クライアントさんに届く『お客様の声』を読むときの喜びは、まったく色褪せない）
そうして、本書が発売されてから、また数え切れないご縁が広がり、学校や大学でお話させていただいたり、本を読んでオンラインサロンに入ってくださった方もいて。
読んでくださった方のサイトが変わり、また多くのご縁が生まれていってくれたら、そしてたくさんの方々が喜んでくれたら、著者として、こんなに嬉しいことはないです。
単なる販促テクニックだけではない、本質的な
「その会社さんらしい在り方と商品・サービスが、求めている方に、きちんと伝わるサイト」
が増えれば、
マッチング精度が上がり、高い確度で圧倒的に売れるようになり、売り手も、そして求めていた商品・サービスに出会えたお客さんも、みんな幸せになります。
商品・サービス、お金、情報、売り手の個性や想いの流れがよくなることで、社会全体の循環効率もよくなります。
私ひとりの力には、限界があるけれど。
サイトには、そして本には、それを大きく超えて、たくさんの人たちに届けていってくれる力、ご縁を生み続けてくれる力がある。
本書には、10年、20年経っても古くならないよう、いろんな大切なことのなかでも、どんなケース・時代にも当てはまる不変の基本原理と法則を、丁寧に抽出して書きました。
（私がこの世を去っても、この本だけは残って伝え続けてくれるように、という思いで書いた）
読んでくださった方、SNSや周りの方へのご紹介をいただいた方、本当に、ありがとうございました。
これからも、この本らしくマイペースに、末永くたくさんの人たちに届いていってくれるといいなあ、と思っています＾＾
物語のプロローグと、「はじめに」、目次をご覧いただけます→『圧倒的サイト戦略』無料試し読み
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