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創作脚本「母になりたい」

 不妊治療に悩む主人公・美緒(38)と、望まぬ妊娠から子どもに虐待をしてしまう女性・瞳(21)。2人の出会いと交流、そして、一筋の光を描いた物語です。

 1時間ドラマの想定です。楽しんでいただけたら嬉しいです!!よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 以下、読まなくてもいい文章に続く。


 


脚本を投稿するにあたって


 今回、お恥ずかしながらもnoteに自分の脚本を投稿したのは、創作大賞はもちろん、ある1人のフォロワーさんからDMを頂いたのが始まりでした。

「小浦さんはエッセイの他に、脚本も書いているとのことですが、 脚本って小説とはまた別なんですか? 読んでみたいです!」

 う、うれしい~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 いや、そうだよね!!! 知らんよね脚本って!!!!!!!!!
 私も初めて脚本というものを本当の意味で知ったのは、20代に入ってからだった。小説とはまた別だと言われても、いまいちよくわからない。

 私が学生時代、バイトで貯めたお金で初めて脚本スクールに通ったとき。
 記念すべき第1回目の授業で先生に言われたことは、「脚本は馬鹿でも書ける!!!」でした。
 今だったら絶対に問題発言になっていたと思う。

 誤解のないように説明すると、小説と脚本の大きな違いは、情景を描かないことだと先生は言っていた。
 脚本は、ト書き台詞の3つで構成されている。この3つさえ覚えれば誰でも書くことができる、だから書くことを難しく考えないで欲しいとのことでした。


文頭に○がつきます。撮影場所のこと。

ト書き
説明文。柱がどんな場所なのか、登場人物がどんな行動をしているのかを書きます。2~3マス下げて書きます。

台詞
登場人物たちの台詞。役者が話してくれます。すげぇ。

 以上、この3つ。だから、文章力なんて気にするな! と笑ってくれた先生の言葉は、今も忘れない。

 ツイッターでフォローしてくれている人ならわかると思いますが、私はもう普通にめちゃくちゃ馬鹿でアホな、割とおしまいな人間です。学生時代はもちろん、今も全然、余裕で馬鹿。

 保育士をしていた頃は、子どもからの「彼氏いるの?」の問いかけに、「大谷翔平だよ!!!」と大嘘をついて誤魔化していたし。(本当にごめんなさい)
 後日、大谷選手の結婚が発表され、「私が妻の日本人女性です」と言いまわっていたら、3歳児から「もう諦めろ……」と言われた。

 海外に行ったときは、現地の方から「Shall we be nice(仲良くしましょうね)」と声をかけられたのだが、私のリスニング力では「Shall we」の部分しか聞き取れず、「Shall we danceだ!!!!!!!!!!!!!」という謎の確信から踊り始めたこともあった。
 めっちゃネイティブな発音で「You are crazy」と言われたときは、さすがに落ち込んだ。

 なんでこんなに馬鹿なんでしょうか。

 でも、まぁ、馬鹿でもいいんだよ。まずは書いてごらんって言われたときは、凄い安心したのを覚えてる。(もちろん、脚本家という仕事を下に見ている訳では決してありません

 物語を作ることは、とても楽しい。
 こんな馬鹿でもなんとか楽しく続けてられているので、興味を持ってくれたら凄く嬉しいです!  よろしくお願いします。

 また、駄文だらけの作品ですが、感想とか頂けました日には泣きながらソーラン節を踊ります。Shall we ソーラン節。


制作秘話的なやつ

 
 いや、本当に誰も興味ないのはわかってる。わかっているんですが、この脚本は自分の中でも特別な想いを持って書いたものなので、どうか書かせてほしい。全然読み飛ばして頂いて大丈夫っす。ういっす。

 当時、赤ちゃんが登場する脚本を書こうと思ったきっかけは、2つ。
 1つ目は、その年、初めて0歳児クラスの担任を任せられたことから。
 2つ目は、その翌年から、不妊治療が保険適用になったことからでした。

 私の中で、当時はこの2つが、衝撃的すぎる出来事でした。
 2つとも、ちょっと自分語りをさせてください。ういっす。

0歳児クラス担任としての日々

 保育士になる前も、実習で0歳児クラスに入らせて頂くことはあったし、従姉妹に赤ちゃんが生まれたのもあって、今まで赤ちゃんと接した経験はゼロではありませんでした。

 だけど、『担任』として、0歳児を任せられたのは、初めて。
 最初は「やったーー!赤ちゃん可愛い大好き!!!」と簡単に考えていたのですが、実際にやってみて。子育てがどれだけ大変なのかを強く、強く実感する日々でした。
 世のお母さんお父さん、すげぇよ。本当に無理をしないで欲しい。頼れるところには頼りまくって。どうか1人で抱え込まないで。

 しかしもちろん、子どもたちは目に入れても痛くないくらい可愛くて可愛くて。1年間、どんなものより大切で、愛おしく、本当に宝物のような時間を過ごさせていただきました。

 初めて子どもがハイハイをした日、歩いた日、喋った日。もう全てに大泣きした。今でも鮮明にあの感動を思い出せる。人生で初めての雪に触わり、その冷たさに目をまんまるにしていた姿や、初めて音のでるおもちゃを渡したら、その音に驚いて号泣した姿も、全部全部覚えている。
 中でも、「てーて(先生)」と初めて呼ばれた日は、身体が震えた。嬉しくて嬉しくて、今までのどんな日よりも忘れられない1日となった。
 あっと言う間に成長しちゃって、私が退職する年にはイヤイヤ期にさしかかり、1日200回くらい「イヤ!」とお喋りしていたけど。(でも可愛い)

 子どもにとって、毎日毎秒が成長で、どんどん出来ることが増えていく。そして、そのかけがえのない瞬間を、一緒に見守っていけるという嬉しさったらなかった。子どもって、奇跡なんだと思う。

 私たち大人にとっては当たり前なことも、子どもたちにとっては全てが初めてのこと。初めて世界に触れ、どんどん広がっていく。
 どうかその世界が、優しいものであってほしい。どうか何も傷つかない人生を歩んでほしいと思ってしまう。傲慢と言われようが、そうなんだよ。子どもにはずっと、ずっと幸せでいて欲しい。

 でも、生きるうえでは、どうしても傷つくことは避けられない。

 これから成長していく中で、涙が止まらない夜もあると思う。しんどくて、息をすることも辛い日があるかもしれない。産まれてこなきゃよかったと、そこまで追い詰められてしまう日も来てしまうのだろうか。

 だけど、どうか子どもたちが、確かに愛され、自分の幸福を願う大人がいたという記憶が、心の根底に残っていて欲しいと思う。
 そうして、いつか信頼できる誰かと出会ったり、夢中になれる何かを見つけられますように。全てが初めてのその経験が、生きていくための土台になってくれていたらいいな。
 保育園のことを忘れてしまうくらい、楽しい思い出がたくさんできますように。

 なんか偉そうにベラベラ語りましたが。それくらい、私にとって0歳児クラスという日々は衝撃的な1年だった。
 この経験は絶対に忘れてはいけない!!!!と、当時の自分の経験を、脚本にふんだんにつめ込めました。

 粉ミルクの匙を哺乳瓶に入れているときに話しかけるな、絶対。

不妊治療の保険適用

 子育て支援対策として、2022年4月から開始された政策でした。ニュースを見て、びっくり。というか、大変無知で恐縮ながら、今まで保険適用とされていなかったことにも驚いた。

 世間は、賛否両論。
 いろんな意見が交わされていたのを覚えている。
 だけど、この政策に救われる家族と、産まれてくる子どもがいることもまた、事実であることを忘れてはいけないと思います。

 どちらが幸せとか不幸かとかではなくて、ただ、私の意見としては、とにかく子どもが幸せな社会になって欲しい。
 その当時の想いを、美緒という登場人物に託しました。この脚本は、2021年の、コロナがまだ流行っていた世界を舞台にしています。


終わりに

 
 ここまで駄文を読んでいただき、ありがとうございました。
 何はともあれ、「母になりたい」、楽しんでいただけたら幸いです。

 最後に。
 私は、今はもう保育という現場から離れているけど。だから私がいう事じゃないのかもしれないけど。

 子育て、みんな、頑張り過ぎないで~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 めちゃくちゃ偉そうな文章になってないか、凄い不安。
 でも、もう、とりあえず、子育てを素直に楽しめる社会になりますように。

小浦れい
 


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