やってはいけない目標設定とは__パフォーマンスを最大化する目標を立てる5つの方法___1_

やっちゃダメな目標設定とは?~パフォーマンスを最大化する目標を立てる5つのステップ~

ハイライト
・間違った目標設定は悪。パフォーマンスが悪化する。
・FBと時間制限はパフォーマンスを下げる。
・自己カイゼン目標を立てる5つの方法とは?

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■2020年、新しい目標を立てる前に

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いよいよ’10年代も終了!すでに2020年に突入し、新たな時代へ突入しています。年始ということで、目標設定を行う人も多いことでしょう。

しかし、せっかく目標設定をしても、そのやり方が間違っていたとしたらどうでしょう・・・?目標がかえってモチベーションを下げてしまった経験、私にはありますよ。

今回は、新しい時代に正しく成功に近づくために、目標設定を行う方法をご紹介します。

新たな時代を飛躍の年にしたい方は必見!!


■目標は4種類ある

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目標は
・自己←→比較
・カイゼン←→回避
2×2で表される4種類の目標に分けることができます。

まぁこう言われると難しそうな感じなんですが、概要は簡単なので安心してくださいね。

①:自己カイゼン目標
 →自分が持っているスキルやタスクを改善するための目標
②:比較カイゼン目標
 →”他人よりも”良いパフォーマンスを発揮するための目標
③:自己回避目標
無能や才能がないと思いこまないようにするための目標
④:比較回避目標
”他のヒトと比較して”失敗だと思われることを避けるための目標。
①と②はカイゼン目標。ポジティブな目標です。
③と④は回避目標。ネガティブな目標です。
自分を中心に考えるか、他人との比較を中心に考えるかで4種類の目標に分けられます。


■回避目標はパフォーマンスを悪化させる

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通常、目標設定は良いことです。目標によって希望や熱意、興奮といった感情が発生します。それがモチベーションとなり、私たちをワクワクさせます。その結果、パフォーマンスが上がり、目標を達成する確率は上昇します。①と②。2種類のカイゼン目標はコチラに当てはまります。

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しかし、③、④の回避目標はパフォーマンスを低下させる要因として機能します。なぜなら、回避目標はあくまで失敗を避けるための目標なので、引き起こされる感情はネガティブなもの。つまり、脅威、不安、警戒心です。

よくノルマと目標を勘違いしている人がいますが、回避目標とはすなわちノルマと言い換えることができます。誰かに怒られない為に、誰かに指摘されない為に、誰かに無能だと思われない為に。そんな動機で設定された目標=ノルマには悪影響しかありません。

では、脅威・不安・警戒心のようなネガティブ要因を発生させる原因とはいったい何なのでしょうか?


■フィードバックと時間的制限

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目標設定の大きな意義は、モチベーションの維持にあります。目標を達成する喜びや、目標達成を予期させる雰囲気によって、行動を継続させます。

脅威・不安・警戒心を思い浮かべると、私たちは立ちすくみ、行動を躊躇させてしまいます。これらの感情は失敗とイコール。

これらの感情を引き起こすのは、「時間制限」と「フィードバック」です。これらの制限は、プレッシャーとも言えます。プレッシャーを受けた状態では、自分がやるべきことに集中できず、本来のパフォーマンスを発揮することができません。最低の効率で戦わなくてはいけない状況を引き起こします。

フィードバックは良く働く場合もありますが、ポジティブなフィードバックがあると自分が理解しているときのみ有効です。ネガティブなフィードバックが来そうだな・・・と思っていた場合、それ自体が強いプレッシャーとなり目標を達成するジャマになってしまいます。

成功したいなら、回避目標を設定していないか?チェックする必要があるでしょう。


■最もいい目標とは?

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2015年には過去に行われた目標設定の研究19個を集め、3482人の参加者のデータを統合したメタ分析が行われました。この分析では、4種類の目標設定によってどの程度パフォーマンスが増加するのかが徹底的に調べられました。

結論として、1番良い目標は①:自己カイゼン目標でした。

②:比較カイゼン目標は回避目標よりは明らかに良い結果を叩き出していました。しかし、目標を設定しない場合と比べて優秀か?と言われるとそうでもありません。結局パフォーマンスが上がるかと言われると微妙です。

①:自己カイゼン目標にすることが難しい場合に、②の比較カイゼン目標を立てればいっかなーくらいに考えていただけると良いかと思われます。


回避目標の2つは何も目標設定しないのと同じか、それ以下のパフォーマンスとなってしまうことが示されました。ネガティブな目標設定は心理的にも負荷を高めるだけで、パフォーマンスも改善しない、有害なものだということを覚えておきましょう。


■カイゼン目標を立てる5つのステップ

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最もパフォーマンスを上げることができる、目標の種類は①:自己カイゼン目標でした。

今回は、そんな自己カイゼン目標を設定する為のチェックリストを用意しました。ポジティブな目標になるように考えながら、チェックリストを利用して目標を完成させましょう!


1.目標は明確にする

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明確な目標を設定しましょう。漠然とした目標は自分の進みを確認できず、モチベーションの低下につながります。

時間が経過したとき、自分が前に進んでいると実感できること。それが自分自身を興奮させ、勇気づけ、希望や夢を感じる第一歩です。

曖昧な目標では、自分が進んでいるかどうかも分かりません。フォーカスしましょう!


2.測定できる目標にする

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明確な目標設定が出来ている場合、すでに測定できる目標になっている場合がほとんどでしょう。もし、目標が数値に表すことのできないものになっている場合、数値で測れる指標へと変換する必要があります。

ex) noteをたくさん書く → noteを100本書く


3.すぐに実施可能な目標にする

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1年の間にnoteを100本書く。という目標、実はあまり最適な目標ではありません。1年という期間が長すぎるので、ゴールに向かって進んでいく姿を想像するのが難しくなってしまいます。

すぐに実施可能で、ゴールへと進んでいることが明らかな目標を立てましょう。

ex) noteを100本書く → まず今週は4本書く


4.今と乖離しすぎない目標にする

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自分の今の状態と目標が離れすぎないような目標を設定しましょう。目標はあくまで積み上げるものです。

noteを一本も書いていない人だったとしても、ブログや他の媒体で執筆活動を行っているヒトならnoteを1週間に4本書くことは簡単かもしれません。

しかし、何も執筆活動をしていない人がそれを達成するのは難しいでしょう。

まず、スタートとしてnoteを1つ書いて時間を計ってみましょう。その後、自分の目標が実力と乖離しすぎないような目標を設定しましょう。目標設定前に一度お試しで動いてみるのは非常にオススメです。漠然とした目標が明確になりますよ!


5.評価する

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目標設定が終わったら、毎日目標との差を確認しましょう。あなたは目標に近づいていますか?近づいているという感覚が、モチベーションにつながります。ワクワクするような結果が出ていますか?

もし出ていない日が続いているなら、目標を変更する必要があるかもしれません。絶対達成不可能な目標は、設定する意味がないどころかパフォーマンスを下げるだけ。適切な目標かどうかしっかりと評価しましょう。


まとめ

目標には4種類あります。なかでも最も効果的にパフォーマンスを上げるのは自己カイゼン目標です。自分がドキドキワクワクするような目標設定こそが、自己カイゼン目標の神髄。最高のパフォーマンスを発揮する為の心強い味方です。

今回紹介した5ステップは、目標設定の基本となる柱です。

私たちはナビを使えば、どこにでも行けます。自分がどこに向かっているのかはわかるようにする人生のナビ、それが目標です。

しっかりと設定して、2020年を最高の1年にしてくださいね!



おしまい

このnoteは、世界中の論文を読み漁ることが趣味の私が、普段の生活や健康、美容などについて、根拠に基づいた意思決定をするための知識を提供していくnoteです。アナタの時間を、もっと楽しいことや自分の興味のあることに使うための情報を集めて書いていきます!

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引用

Van Yperen, Nico W., Monica Blaga, and Tom Postmes. "A meta-analysis of the impact of situationally induced achievement goals on task performance." Human Performance 28.2 (2015): 165-182.

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