_必見_なぜ_アナタの体臭は臭いのか_清潔感を作り出す秘密ってナンダ_

【必見】なぜ、アナタの体臭は臭いのか。清潔感を作り出す秘密ってナンダ?

嫌なニオイがする=『清潔感がない』の最大要因。

コチラの記事でも書かせていただいたのですが、

清潔感

20~40代の女性4500名に『Q.清潔感がない男性とは?』と尋ねたところ、

87.1%の女性が「嫌なニオイがすること」と答えていました。

モノを食べ、会話をする器官:”口”から発せられるニオイが最も気になるニオイですが、常に自分自身の体から放たれるニオイがほかにもあります。

それが、体臭です。

■体臭はどこから出るのか?

画像2

Millingtonらの測定によると、人間の体には約300万個の汗腺があり、1日に最大12リットルの体液を生成することができます。私たちは、実際に12リットル吹き出すような過酷な環境で生活しているわけではありません。しかしそれでも、1日2.5リットルもの水分を尿や便、皮膚や呼気から失っています。

汗をかきやすい”腋(ワキ)・足・肛門・性器周辺には、細菌が生息しています。それは、温かくて湿った環境が維持されているため、細菌には住みやすく増殖しやすい環境だから。

普通の生活をおくる上で、足や性器は靴や靴下、下着によって隠されているため大きな問題にはなりにくいもの。しかし、腋(ワキ)は衣服による防御が薄く、腕を動かすたびに空気が拡散されるため、強いニオイをまき散らす原因になりやすい部位です。

したがって、体臭のケアはまず腋からはじめるのがベストでしょう。


■体臭の原因物質とは?

アンドロステノン

刺激臭の原因物質:HAMA
甘いニオイの原因物質:3M2H、イソ吉草酸、3M3SHなどなど
硫黄臭の原因物質:3SP
ムスクのニオイの原因物質:アンドロステノール
尿っぽいニオイの原因物質:アンドロステノン
 *尿っぽいって最悪かよ・・・

汗や皮脂として分泌される単鎖脂肪酸。ロイシン、イソロイシンなどのアミノ酸や硫黄化合物。アンドロゲンなどがニオイの原因物質の材料となります。これらの物質が細菌によって分解されることで、HAMAやアンドロステノンをはじめとする悪臭物質へと変化します。

画像4

これらの物質は人間の鼻にとても敏感に反応します。

・空気中の二酸化炭素の濃度= 約400ppm
・空気中で悪臭物質を認識できる濃度=0.000001ppm~0.14ppm

一番敏感な物質の場合、二酸化炭素のわずか4憶分の1の濃度しかなくても、私たちの鼻は反応することができます。

体臭との戦いはとっても難易度が高いのです。

したがって私たちは、
『体臭に勝利できる限り根拠のある方法』を、
『いくつか試すこと』が必要です。しっかり学んで活かしましょう!


■敵を知ろう!ニオイの原因を作る原因菌とは・・・?

画像5

ニオイの原因物質は、私たちの皮脂などが”細菌によって分解されて”作り出される。そうでしたね。つまり、細菌をコントロールすれば、ニオイもコントロールが可能です。

ここで注意したいのは、肌には肌を維持するために必要な善玉菌も生息しているということ。細菌すべてを消毒してしまうと、かえって細菌のバランスが崩れて、体臭までもが変化してしまう可能性があります。注意しましょう。

2013年に行われたレビュー研究によると、コリネバクテリウム(Corynebacterium)と言われる菌種は、他の細菌に比べてニオイの原因物質を多く作り出すことが判明しています。さらに、腋(ワキ)や陰部などの湿った場所、つまりニオイの発生しやすい場所に繁殖しやすいことが分かっています。

どんな細菌がどのくらいいるのか?というギモンについては個人差が大きいものの、コリネバクテリウムがニオイの発生しやすい場所に生息していることは明らか。まずはコイツをターゲットに考えてみるのが良いのではないでしょうか??


腋のニオイを吹き飛ばす方法

■ティーツリーオイル:推奨度A

ティーツリーの中に含有されているテルピネン-4-オールという成分が特に重要です。この成分はワキガの原因菌(コリネバクテリウム)を抑えることができます。さらに、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など、脇で増殖しすぎると悪臭物質を作り出す菌も抑制できます。

この製品は、テルピネン-4-オールの含有量が30%以上となるよう品質保証を行っている製品ですから、まさにニオイ対策としてはピッタリということになります。

現液を塗るとアレルギーの原因になる可能性があるので、1%程度に薄めて塗ることをオススメします。目立たない場所でテストしてから使うとなお良いです。

*薄めて使う為のキャリアオイルは好きなものをどうぞ。
10mLのキャリアオイルにティーツリーオイルを2滴加えれば完成です。
割とコスパいいですよ!

キャリア


■セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ):推奨度B

ドイツを中心に医療ハーブとして使われてきた歴史をもつハーブの一種。リラックス作用や、うつ病に使われてきた薬用植物。現在、うつ病の治療は優れた抗うつ剤の発明によりセントジョーンズワートはあくまでサプリメントとして使用されています。

セントジョーンズワートを摂取していると、ニオイ物質を大量生産するコリネバクテリウムのほか、黄色ブドウ球菌を抑制するというデータが知られています。

*肝臓に負担をかける可能性があり、長期的な使用はお勧めできません。
また、多くの薬と飲み合わせが悪く、思わぬ効果を促す原因になるため、薬を飲んでいる人は飲んでもいいか薬剤師に確認するべきです。


■他の方法について

サプリやエッセンシャルオイルでも、手に入りやすいものが↑の2つです。

他にもたくさん効果のあるものがありますが、手に入りにくく高価なこと。そして、性能にほとんど差がないことから、この2つだけを書いておきます。


■トリクロサン、トリクロカルバンが入っているものは使うな。

画像7

コリネバクテリウム属や黄色ブドウ球菌にも効くことが証明されており、40年前から使用されている成分です。しかし、重大な欠点があります。

母乳や体内に蓄積するため非常に危険なのです。

したがって、日本の厚生労働省・アメリカFDAも切り替えを推奨する成分となっています。ニオイ消しとしてスプレーや塗り薬にいまだに含まれているものもあるようなので、”トリクロサン”や”トリクロカルバン”が入っているものは使用しないようにしましょう。


■ワキガを作ってしまう食材は...

画像8

肉です。赤身の肉、脂がのっている肉。これらはワキガを作る食べ物だと理解しましょう。

2006年にチェコで面白い実験が行われています。
・17人の男性の体臭を集めるため、腋パッドを装着
・2週間は①肉の食事をする
・1か月時間を空ける
・その後の2週間は②肉以外の食事をする
30人の女性に①と②のニオイを嗅いでもらう

画像9

この実験の結果、肉を食べていた時は印象がガクッと落ちることが判明しました。

実験の規模は小さいものですが、同じヒトの印象が食事だけでこれだけ変化してしまったというのは重要な発見です。

したがって、肉や油っぽい食べ物ばかりを食べる生活をしていると、ニオイが臭くなってしまうでしょう。


■ワキガを治すために、細菌を移植する!?

画像10

ニオイの原因物質を作り出すのは皮膚に潜む細菌だということは何度かお伝えした通り。細菌の種類はヒトによって違うことや、それぞれのニオイが異なることも明らかになっています。

2017年の研究では、腋の下の細菌を他のヒトから移植したり、ニオイのない細菌を腋に移植することでニオイを改善する試みが本気で検討されています。

まだ本格的な研究成果は出ていませんが、体臭がきつい人は腋の細菌を移植する時代が来るかもしれません!


■ニオイを出さない洗濯の方法

画像11

体臭以外に気になるのが衣服のニオイです。特に洗濯の乾かし方がヘタクソなせいでニオイが気になってしまう人は多いはず。ここでは、正しい洗濯物の乾かし方をご紹介します。

1番重要なことは、洗った後とにかく素早く乾かすことです。

たったこれだけのことが難しいんですけどね・・・

素早く乾かさなければいけない理由はカンタン。細菌が増えるからです。

もう少し詳しく説明します。空気中にはたくさんの浮遊細菌がいます。さらに、干す際に手から移った細菌など様々な細菌がいます。これらの細菌は衣服に付着し、どんどん増殖していきます。

細菌は30分ごとに2倍ずつ増えていくので、2時間後には16倍7時間後には約16,000倍にまで増えてしまいます。そうなるとニオイが出るのは不可避。もはやどうすることもできません。

なるべく早く乾かすためにできることはすべてしましょう。

考えるポイントは2つです。

①:空気が循環しているか

②:湿度を下げられているか

推奨できる手段
・外干し (外の空気は∞に循環する)
・扇風機 (空気の循環速度UP!)
・乾燥機 (乾燥専門なので言うまでもない)
・除湿器 (湿度をDown)
・エアコン (循環UP+湿度Down)
・なるべく服同士を放しておく (循環UP)
・換気扇を回す(部屋の湿度Down)
ダメな方法
・部屋干し
 循環しない+湿度が限界まで行ったらもう乾かない)
 → 除湿器と扇風機は併用しましょう。
・洗濯機に置きっぱなし
 論外。洗濯機の中で発酵して雑巾のように臭くなっていますよ。)

ニットはニット用ネットを使うことで上下から風邪を流しつつ、型崩れを防いで干せるようにしましょう。


自分が体臭公害にならないために

他人の体臭

他人の口臭を指摘しにくいと思うヒトは92.7%です。


自分のニオイは大丈夫...本当にそうでしょうか??

もう一度見直してみる必要があるのでは・・・??



*今回の記事はseal0608さんのギモンを調べてシェアしてみました!
ギモン提供ありがとうございます!


おしまい

このnoteは、世界中の論文を読み漁ることが趣味の私が、普段の生活や健康、美容などについて、根拠に基づいた意思決定をするための知識を提供していくnoteです。アナタの時間を、もっと楽しいことや自分の興味のあることに使うための情報を集めて書いていきます!

【ツイッターについて】

ツイッター(https://twitter.com/hagakun_yakuzai)にて投稿の更新情報などを発信しています。フォローしておけば、僕の記事を逃さず読む事ができます。連絡・相談等もツイッターまでお願いします。

【サポート・スキ・フォロー・コメントについて】

全部、大募集してます!僕のnote続けるモチベーションはこの4つだけ!
♡をタップすると今日の運勢が占えるようになってます!
帰りがてら押して行ってもらえると嬉しいです。


引用

1.Sergeant, Mark JT. "Female perception of male body odor." Vitamins & Hormones. Vol. 83. Academic Press, 2010. 25-45.

2.Kanlayavattanakul, M., and N. Lourith. "Body malodours and their topical treatment agents." International journal of cosmetic science 33.4 (2011): 298-311.

3.Fredrich, Eugenie, et al. "Daily battle against body odor: towards the activity of the axillary microbiota." Trends in microbiology 21.6 (2013): 305-312.

4.https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/24-その他のトピック/栄養補助食品/セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)

5.Saddiqe, Zeb, Ismat Naeem, and Alya Maimoona. "A review of the antibacterial activity of Hypericum perforatum L." Journal of ethnopharmacology 131.3 (2010): 511-521.

6.Hammer, Katherine A., Christine F. Carson, and Thomas V. Riley. "Susceptibility of transient and commensal skin flora to the essential oil of Melaleuca alternifolia (tea tree oil)." American journal of infection control 24.3 (1996): 186-189.

7.Havlicek, Jan, and Pavlina Lenochova. "The effect of meat consumption on body odor attractiveness." Chemical senses 31.8 (2006): 747-752.

8.Callewaert, Chris, Jo Lambert, and Tom Van de Wiele. "Towards a bacterial treatment for armpit malodour." Experimental dermatology 26.5 (2017): 388-391.

私の記事は、ほとんどが無料です。 それは、情報を皆さんに正しく、広く知っていただくため。 質の高い情報発信を続けていけるよう、 サポートで応援をお願いします。