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この世に「才能」なんてものは、ない~成功するための8つのメソッド~

はじめに

こんにちは、逢巳花堂です。

いきなりタイトルから攻めていますけれど、これは本当に、私が常々感じていることなので、語らずにはいられなくて、語ります。

よく、「私には才能が無いから」とか「あの人は才能に溢れているから」という言葉を耳にしますが、ちょっと待ってよ、と。そもそも、「才能があるか、無いか」の判定を、誰が下しているんですか? という話です。

よーく考えてみてください。判定しているのは、「自分」ではないですか?

「いやいや、周りのみんなも同じことを言っているよ。あの人は天才だって」

なるほど、いいでしょう。多くの人が、同じことを言っているのですね。

で? だから? その人達も同じ基準で判定しているのではないですか? すなわち、誰もが、「自分はこう感じている」という感性に従って、相手のことを才能がある、無い、と決めつけているわけです。

そうして考えると、「才能の有無」っていうやつは、非常に定義が曖昧な、誰かがそう思えばそうなるという、極めてハッキリしない概念と言えるわけです。

「そうは言っても、藤井聡太とか、イチローとか、明らかにあの人達は天才じゃないですか」

という反論もあるでしょう。

うーん、どうなんでしょうか。ただ彼らは、勝ち続け、優秀な成績を収め続けてきただけです。スコアはスコア。それと、本人が「才能」とかいう得体の知れない力を持っているかどうかは、また別の話ですし、私はそもそも、「才能」なんてものはこの世に存在しない、と考えています。というか、「才能」というのはオカルトに近い概念だと思っています。

じゃあ、一つ実例を挙げましょうか。ここに一人の小説家がいます。彼女は、プロではなく、書籍化を夢見て小説を書き続けていました。しかし、途中、何度も弱音を吐いていました。自分には才能が無い、と思っている様子でした。

さらに追い打ちをかけるように、「あの人には小説家の才能は無い」と陰口をたたく人達もいました。ちなみに、その人達は、彼女の小説を読んだことはありません。読まずに、才能は無い、と言っていたのです。

ところが、蓋を開けてみると、つい先日大きなコンテストで見事受賞を果たしたのです。

この一事をもってしても、才能があるか無いか、というのを論じるのがいかに危険か、よくわかるものと言えます。結局、本人も、周りも、主観でものを言っていただけでした。

では、彼女は、「実は小説家の才能があった」と言えるのでしょうか。

いいえ、違います。二年ほど、その動きを追っていたから、私にはわかりますが、やるべきことをやっていたから、彼女は成果を上げたのです。決して、「才能」などという得体の知れないものに頼ったからではありません。

成果を上げるためのメソッド

何か目標があって、その目標を達成するには、神がかり的な「才能」なんてものを信奉しているようでは、いつまで経っても、ゴールに辿り着けないです。

「自分には才能がある!」と思っていようと、目標を達成できない時は達成できない。逆に、「自分には才能が無い」と思い込んでいても、ひょんなことから目標を達成することがある。

大事なのは、目標達成のためのメソッドを理解することです。以下に、成果を上げるために必要な八項目を記載しますので、参考にして下さい。

①目的……まず目的を明確にすること。何のために頑張るのか。ここがブレると、頑張り方もブレてしまいます。
②順序……一足飛びに成果を上げることは出来ません。地道に、階段を一段ずつ上っていくように、努力することが必要です。
③基本……自分がやろうとしていることの基本を学びましょう。基本を知らずに、先へ進むのは危険なことです。
④原理……その基本の原理を深掘りして知ることで、さらに成果を達成しやすくなります。
⑤反復……基本と、その原理を知ったら、繰り返し実行することが大事です。また、数を重ねる中で、上手くいったことにフォーカスを当て、それを再現するように努めると、さらに一段上へと進むことが出来ます。
⑥不偏……ただし、同じことばかり繰り返していると、疲れてしまいますし、視野狭窄にもなりかねません。時にはリラックスしたり、違うことにもチャレンジしてみるといいです。
⑦養行……体力は有限です。それこそ徹夜を何度も繰り返したりしていたら、そのうち倒れてしまいます。自分の心身の健康に合わせた活動が必要です。
⑧継続……多少の困難や苦しいことがあっても、くじけないようにすることが大切です。活動を続けること、これに勝るものはありません。

先に例に挙げた小説家は、私から見て、この八つのメソッドをしっかりとこなしていました。

まず①目的 はしっかり定まっていました。それは、紙書籍を出すこと。そのためには何をすればいいのか、をしっかりと見据えて、各種コンテストにチャレンジし続けていました。そこから先は、②順序 で地道にコツコツと書き続け、③基本 や④原理 がわからなければ、素直に周りに質問し、またひたすら書く(⑤反復)、という風に努力し続けていたのです。
時には、創作仲間と雑談もしたりして(⑥不偏)、その中で新しい知見を得たりもし、書けない日はゆっくり休み(⑦養行)、とにかく絶やさず活動を続けていました(⑧継続)。

物事はロジカルに考えないといけません。彼女はなぜ、コンテストで賞を取れたのか? それは、「才能があったから」という曖昧な言葉で済ませていいものではないです。

成功するために必要なメソッド。それを着実にこなしていったからこそ、成功するべくして成功したのです。

「才能」の概念に振り回される前に

「いやいや、そうは言ってもね、おーみさん。その人は、やっぱり才能があったんじゃないですか? 成功するために必要なことを着実にこなすだけの才能が……」

ええい、だまらっしゃい! 才能信者め!

では、お尋ねしますが、あなたは何がしたいのですか? どうなりたいのですか? 「自分には才能が無い」とか「あの人には才能がある」とか言って、それを言うことで、どんな効果を期待しているのですか?

「自分には才能が無い」「あの人には才能がある」という言葉には、麻薬のように危険な魅力があります。だって、上手くいかないこと、全部その一言で片付けられてしまいますから。

少々厳しいことを言いましょうか。それって、現実から目を逸らしているだけです。本当に自分に足りていないものは何か、それをロジカルに見極めることは、実に困難なことです。主観でも客観でも、冷静に不足しているものを見つけるのは、かなり骨が折れます。

さらに厳しいことを言いますと、「才能」という言葉で全てを片付けようとする姿勢は、それは、「思考」や「努力」の放棄でしかありません。自分から、なりたい自分や、やりたいことから、遠ざかるムーブをしてしまっているのです。そんなんでは、いつまで経っても、結果は出せません。結果を出せたとしても、長続きはしない。なぜなら、偶然に頼っての成功なので、再現性がないからです。

まず、一旦深呼吸して、落ち着いて、それから自分に何が足りないのかをよく考えてみましょう。

例えば、小説のコンテストに挑戦し続けていて、上手くいかない……という場合、③基本 に立ち返ってみてください。あなたは本当に、そのコンテストで受賞するための基本的なことを実践できていましたか? 過去の受賞作を全部読んでいますか? 審査員が誰か、チェックしていますか? そういった全ての情報を集約した上で、少しでも勝率を上げるための工夫を凝らして作品づくりをしましたか?

それらをやっていたのなら、今度は、過去の受賞作はなぜ受賞できたのか、その④原理 を理解できていますか?

落ち着いて自分を振り返ってみれば、そのうち、何が足りているか、足りていないか、見えてきます。そこに至って、ようやくスタートラインに立てる、というものです。

決して、「才能」なんて言葉に振り回されないでください。特に、自分が上手くいかないことの言い訳として使わないでください。

最後に

何かの目標を達成しようとする、そのための手法は色々とあります。

それを学ぶことも、基本、です。

逆に、そのロジカルなやり方を学ぶことなく、何となくの考えや勢いで突き進もうとすると、泥沼にはまってしまいます。

それこそ、偶然、上手くいくということもあるでしょう。あるいは肌感覚で成功するためのメソッドを再現できる人も世の中にはいます。そういった人達は、いわゆる「天才」と呼ばれる部類なのかもしれませんが、結局のところ、それは才能なんていうものではなく、あくまでもやるべきことを正しくこなしていたからこそ、結果を出した、というだけです。

あと、もうひとつ誤解してはならないのは、「先天的な肉体構造の差異による能力の違い」です。これは、例えば欧米人と東洋人の肉体の違いとか、そういうことで得意なスポーツが分かれてくる、というものもあったりします。同じ東洋人でも、背丈が違えば、それだけハンデは出てきます。そのことをもって、「才能の有無」を論じる人も中にはいますが、それって違いますよね、という話です。このあたりは、また機会があれば話したいところですが、これ以上は長くなるので、ここまで。

とにかく、今回は、「自分には才能が無い」「あの人には才能がある」と苦しみ、悩んでいる人達への応援でもあり、喝でもあるコラムを、書かせていただきました。

くれぐれも「才能」という言葉に振り回されないでくださいね。まずは、ロジカルに、自分が何をすべきか、そのことを振り返ってみましょう。

あなたに成功が訪れますように!


逢巳

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