健全で不完全な燦然とした×××

 
セックスも愛も詩にできないなら物語にならないなら終わりだと思った、ちいさな花屋さんになって花を数えてきみと暮らしたいねって、おいしいところだけ思い浮かべてウソをつく、生活、大体の生活、まちを、あるく、ひとのすべて、こんなにうつくしいのにお金になんなくて涙が出そう。

またねって手を振って横断歩道を渡る間ずっと、いなくなっちゃおうかなって、思ったりするの、隣でぷかぷか浮いている次の約束、ぱちんて割ってあの水の中に落としちゃおうかな、それともわたしが落ちちゃおうかなって、流れる川やコンクリートにひかる水たまりやいつか見た海やクラゲの水槽に思ったりする、相変わらず健康でいいね、それだけが取り柄なの、褒めて、褒めてくれる?

ねぇ、きっと似合うから、秋になったら、ロイヤルブルーのセーター買おっか。




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生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。