きみは軽薄に白百合を
処分する雑誌のように紐で縛られて、ちょうどおへそのあたりで結び目を持ち上げてほしかった、投げ出された足と重たい頭がくたぁと傾いて、きみはバランスをとるのに手間取ってため息をついたりするのだ、ほら、捨てるのにも苦労するでしょう、手に入れるって、そういうことなのよだぁりん。わたしがあなたなら、その身体が四角く軽くなるまで待てるのに、賢いから、ね。
(葬儀場、明るくて、昼夜は意味をなくす、
はじめての棺桶は肌に馴染まない制服だった。)
花を飾りたがったのがなんのためかわたし知らないまま許したりできないの、幼いきみ、ふくよかな家に植物図鑑はありましたか、ひらいたことはありますか、それは埃をかぶったまま、十字に縛られていませんでしたか。
百合ならいいのです、真っ白い、香りの強い百合だけは、わたしにもあなたにも飾る理由があるのです。
(呪い、死をもって、強まったりするのかしら、
だとしたらわたし今も女子高生の幽霊に、ツかれている。)
祭壇の前で花は咲く、平面、同じ顔の微笑み、立体、わたしの憂い、あなたが花を手向けたのは。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。