きみがふぅっと息をかければ、あの火、たぶん簡単に消えちゃうけど

 
好きな小説にうつくしいひとは住んでたし、好きな歌手が今のあたしのどうしようもなさ、上手にうたってたし、だいじなこと、声にして話すのは今日もニガテだし、ほんとやんなっちゃう、
それでも、書きたいなって、好きな本より好きな歌よりもっともっと、切実に、特別に、うつくしく、書いていたいなって、思っちゃうの、ほんと、やんなっちゃう、やんなっちゃうよね。

 
詩になれないもやもや、切り取って形を整えてなんとかTwitterの140字に押し込んで、押してもらったハートマークを飲んで眠る、けど、ほら、
切り取られて捨てられたぼくたちはどこへ行けばいいんですか、ぼくたちは、そんなに醜いですかって、枕元で亡霊は泣くからベッドで眠ると大抵悪夢を見て、だからカーペットのうえで丸まってお昼寝をするのが好き、
10月になりましたね、まだ少し暑くってさ、早く涼しくなんないかなぁって思うよ、今年の夏はTシャツから伸びる腕、ほんの少しだけ好きになれたけどね、ひとりのときはまだ、好きな色のゆるいスウェットに包まれていたい。

詩のことと大事なひとたちのことと、それだけしか考えられないし考えたくなくて、それが、ただしい姿みたいな気がして、生活に今日も殴られる、
シャッフルで流れてきた曲の、歌詞が痛くて、
どうしてわたしの詩はだれかを殴ることも撫でることもできないんだろうと思った。





#雑記 #エッセイ #詩 #秋

 

 

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。