0227秒間だけは春だった

 
通販で買ったコスメで肌をつやつやにしちゃうのが楽しみなのに、それくらいじゃバランスの取れない天秤、
空が青いくらいで泣きたくなるのに肌も髪も心も馬鹿みたいに乾いている気がする、冬はきっともうすぐ終わる、
天国みたいな空に嗤われる地獄みたいな気持ち、
天国も地獄も知らないけど、春だけは知ってて、
春がどっちでもないことだけは知ってて、
別にあんまり好きじゃないけど春が来るなら良かった、

すべてのことを愛でこなそうとするから時折こんなことになるって、気づいてたってやめられないよサニー、君に言われたら怒るのか泣くのか分かんないな、
どうせ近くにあるふたつのスイッチを野良猫が気まぐれに押して去っていく、
陽だまりみたいな犬と暮らす世界線のあなたと、泣いてる理由が違うからもうやだ。


頭の中で口汚く誰かを罵ってたって、美しい(わたしのものさしの中でね)言葉を選んで詩にすればバレやしないけど、そんな取り繕うための詩だったんだっけ、
重たい身体をごろんと投げ出しながらテーブルの上でゆらめくコップの水を見ている、
わたしのなかになにもないような気がなるね、
いきぬくための夢、しなないための夢、
どうせ違いはわかんないからくちびるに指を当てて内緒にしよう。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  


生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。