廃教室のロストブルー

わたしが燃えるときの炎は青白いといいなと思う、理科の教科書はかなしさとかそういうものの海に落としてしまって、濡れそぼって役に立たないし、
得意な教科がいつだって国語だったことと、他人の顔色ばかり見ていきてきてしまったことには、科学的に関係がない、と、画面越しにしか会ったことのない、なにもかもすべて退屈みたいな顔の先生に、淡々と教えられたい。


なんでもかんでも海にしやがって、の、瞳が鏡越しにこちらを睨んでいる、けれど、わたしが燃えるときにいっしょに燃えるもののことなど愛するくらいしかなくて、灰ならいっしょに海に撒いてもらおうか、の瞳をかえす。
反射の実験、わたしはいつだって光っているので、きみに触れる前にひねくれて折れまがる。足が速いおとこのこが好きだったころ、自分のひかりに気づいていなくてよかった。ひかりが、あの子よりもずうっと速いって、気づいていなくてよかった。


いつかの先生がした宇宙葬のはなし、覚えていたけど、いっとう青い、地球よりも青い星がどれだけとおくにあるのか、先生も知らないので、忘れることにした。













生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。