果汁4.29パーセントのパックジュース

 
100%のグレープフルーツジュースの苦みが好き、かわいいカフェで飲んだコーヒーが美味しかったけど名前もう忘れちゃった、
アプリについてる通知のバッジとか、大して使ってないインスタのストーリーのピンクの枠とか、ゆるせなくって見もせずにただタップするだけの時間、
自分の面倒くささが相変わらず好きで、でも生活や世の中は呆れるほど面倒くさくて動きにくい、
手足と頭がばらばらに意思を持ってるみたいだよねって、そそっかしくて鈍くさいわたしをからかうだけの言葉に妙に納得してしまうね。
 
 
幸せになりたいってばっかり言うわりには幸せをただ享受するのが下手くそで、叩いた橋が壊れたときにほらねって言ってほっとしたりする、
そういうのの受け取り方をあのひとは教えてくれたのかもしれなくて、人生(とかすぐ馬鹿みたいに乱雑にひとまとめにするんだけど)ってそうやって回っていくんだと思うと、神様的なものがぼんやり浮かぶけど、どうせわたしはわたししか信仰できないので、たぶん夢には出てこないね。
 
 
元恋人とお別れしてから、ずっと親友みたいな心地だったひとを恋人と呼ぶことになりました、
彼はわたしに似ているところがあるけど、わたしよりずっとずっと優しいから世界に傷つけられないでねと思います、
わたしは、彼といる間、そういえばわたしってなんでもできるんだった、生きるって好きにしていていいんだったってことを思い出せるのが好きです。

大事にしたいひとくらいはせめて大事にできるように、の、ための詩をいつでもいつまでも書いていたいなって、何百回目か分かんないけどまた言っとくから、覚えておいてください、
忘れてもいいです、
わたしが生きてることだけは、忘れないでね。
 
 
 
 
 
 
 
 

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。